アラサーが転職活動で失敗しないために

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2014年04月04日 17:10  JIJICO

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時代背景からアラサーに求められるスキルを把握する


大手転職サービス企業の調査によると、転職希望者に対しての求人倍率は1.2倍でITやメディカル、サービス業での倍率が高いようです。


企業は、グローバル化や新規事業展開を見据えた人材の確保には非常に熱心です。新人研修に時間を取られるため、中途採用の活動が一旦ゆるやかになるこの時期に準備を進め、夏には結果を出していきたいもの。20代後半から30歳前後のアラサー向けに、納得できる転職のために必要な準備について考えていきたいと思います。


バブル崩壊後の1990年代後半から2000年代前半までの約10年間、企業が新卒採用数を抑えていたことはよく知られています。その世代は現在、30代半ばから40歳前半となり、職場のリーダーとして期待される世代です。ところが、企業によっては新卒採用抑制のため人員不足となり「40代がいない」「30代後半がいない」といった事象が起こっているのです。中途採用で補充していたとしても、まだ職場に馴染んでいない可能性もあります。 アラサー世代は、場合によっては「アラフォー世代にかわるリーダー候補」としての役割が期待されていることを理解しておきましょう。


必要な経験が不足していた場合の対処法を考えておく


「海外営業もしくは輸出経験5年以上、〇〇の取引に精通していること」「売上高〇〇億円以上の企業での経理経験、部下の育成も経験があること」など、具体的な条件が明示されるのが20代前半とは大きく違う点です。


ただし、すべての条件に当てはまらなくても問い合わせは可能です。不足している経験をどのくらいの期間でどのようにして習得し、「即戦力」となりうるかを伝えることができればよいのです。求められているのは、「即戦力となる人材」です。


転職理由は前向きな表現で伝えられるように


アラサーの転職では、「リーダー候補」「即戦力」として期待されていることを伝えてきました。そのために、前職を退社し、転職する理由も前向きな表現で伝えられるようしておく必要があります。まずは、前職での実績をしっかりアピールし、それが転職先でも生かしていけることを伝えましょう。そして、「前職ではできないことが転職先ではできる」などの転職理由を説明しましょう。退職することで、手に入ることがあるはずです。それが「転職先で成長できる自分の姿」です。未来から考えたとき、退職はネガティブではなくポジティブな事柄にかわります。


「新しいことにチャレンジしたい」「これまでの仕事は向いていなかった」では通用しないのが、アラサーの転職の現実です。これまでの経験や退職理由を整理し、自信をもって未来へ向かって進んでいきましょう。



(島谷 美奈子・キャリアカウンセラー)

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