こんにちは、フレネシです。突然ですが、みなさんは「史上最悪のヘアスタイル」といわれた「マレットヘア」をご存じでしょうか?
「マレットヘア」とは、70年代に登場したヘアスタイルで、「ボラ(mullet)」に似ていることから「マレット」と呼ばれるようになった特徴的なカット。普通のショートカットかと思いきや、襟足だけが異常に長いのが特徴。
火付け役は、グラムロックの代表格、デヴィッド・ボウイ。80年代初頭に黄金期を迎え、当時のハリウッドスターもロックスターも、みんなこぞってこの髪型にしていました。ネバーエンディングストーリーのテーマでお馴染みのリマールは、ツンツンヘア&金髪ハイライトのミックスという攻めたスタイルが印象的でした。また、日本人でマレットの著名人といえば、言わずもがなのジャンボ尾崎氏。襟足が長いスタイルは「ジャンボカット」として知られています。親の趣味か、物心つく前の年頃の子供がやっていることが多いです。
今や「絶滅危惧種」となり、都市部ではめったに目にすることのないマレットヘア。しかし、かつては老いも若きもこの襟足に憧れるほど、ハイセンスな髪型だったようです。「イケてる」人ほど、マレットだった時代もありました。
そんなマレットヘア、昨今の80sリバイバルに乗り「今に来るぞ」と個人的には踏んでいたわけですが、80sリバイバルの次はバブルファッション、グランジファッションに代表されるアーリィ90sブームの波が押し寄せ、もう次の時代へと突入している様子。テクノカットも肩パッドも真っ赤なルージュも極太眉も再来したのに、マレットヘアだけが全くスルーされてしまっているこの現状。マレットこそ、80sファッションの真髄だと思うのですが…。
●なぜ、マレットヘアはリバイバルしないのか? ブームが去って以来、「ダサい髪型」の代名詞となってしまったこのスタイル。Wikipediaによると、そうした扱いになったのは、90年代にbeastie boysがマレットをネタにしたのがきっかけだったようです。彼らは「mullethead」という楽曲を発表しています。
「ダサい髪型」としてあまりに広く認知されてしまったがために、新鮮なスタイルとして受け入れられないのでしょうか。いや、もしかしたら、今なお現役でこのスタイルを変えずにいる人たちが一定数いるためかもしれません。
マレットヘアのリバイバルは、このまま永遠に来ないのでしょうか?いや、そうとも限りません。今日一番難易度の高いファッションが、明日の最先端ということもありえるわけですから。
そういえば、ハーモニー・コリン監督の映画『ガンモ』(1997年)の中でも、マレットヘアの青年が登場します。改めて映像を観ると「あれ?この髪型ってスタイリッシュでは?」という気になってくるような、、こないような。
マレットヘア、やるなら今かもしれませんね。
(フレネシ@シンガーソングライティングアニメーター)
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