NHK籾井勝人会長が番組で謝罪「視聴者のみなさまに深くお詫びします」(発言全文)

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2014年04月14日 09:50  弁護士ドットコム

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就任会見における従軍慰安婦をめぐる発言などが物議をかもしたNHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は4月13日、NHKの情報番組「とっておきサンデー」に出演し、「視聴者のみなさまに大変なご心配をおかけしました。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。


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就任会見での発言については、「公式の場で個人的な見解を述べたことは不適当、不適切だった」と説明。さらに、「私の個人的な見解を放送に反映させることは、断じてありません」と強調し、理解を求めた。



籾井会長が番組の冒頭でおこなった謝罪発言は次のとおり。



●籾井勝人会長の発言内容


籾井会長「私が会長の就任会見でおこなった発言などに対し、視聴者のみなさまからさまざまなご批判やご意見をいただきました。



会見は、私には不慣れだったため、複数の議論がある事柄について、NHK会長の立場と個人の立場を整理しきれないまま、発言してしまった部分がありました。公式の場で個人的な見解を述べたことは不適当、不適切であり、発言を取り消しました。



国会審議の場で、就任会見での発言や公共放送のトップとしての資質などについて、多くの質問を受け、視聴者のみなさまに大変なご心配をおかけいたしました。こうした事態を招いたことを反省し、深くお詫び申し上げます」



(6秒間、頭を下げた)



森山春香アナウンサー「視聴者のみなさまからは個人的な意見を放送に反映させるのではないかといった心配の声も寄せられていますが、その点についてはどうでしょうか」



籾井会長「NHKの根幹は放送法です。この中では、放送の公平公正、不偏不党などが定められており、会長の個人的な意見が入り込む余地はありません。



私の個人的な見解を放送に反映させることは、断じてありません。受信料で成り立つ公共放送として、なんびとからの圧力や働きかけにも左右されることなく、放送の自主自立を貫きます。



私は先日、コールセンターに足を運び、日々、視聴者のみなさまからお電話やメールを通じて寄せられる声にどのように対応しているのか、オペレーターから直接、内容を聞きました。



また、受信料の収納活動を地域で担っている営業センターにも出向き、職員や訪問担当者から現状について直接、報告を受け、視聴者のみなさまの具体的な反応を確認いたしました。



私に向けられている厳しいご意見とともに、公共放送への期待の大きさを実感し、NHKがみなさまに支えられてこそ成り立っていることに思いを新たにしました。



今回いただいたご批判やご意見を真摯に受けとめ、自らを見つめ直し、全身全霊で職責を果たしていくことをお誓いします。



みなさまの声を何よりも大切にし、公共放送の使命にもとづいた放送とサービスをお届けすることで、これまで以上にNHKが信頼を得られるようにしてまいります」



(6秒間、頭を下げた)


(弁護士ドットコム トピックス)



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