事故により頭蓋骨を半分失った男

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2014年04月18日 12:30  おたくま経済新聞

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事故により頭蓋骨を半分失った男

 昨年、ルーマニアに住む当時建設作業員のElvis Romeo Lingurar氏は、解体工事の作業中、バランスを崩し6フィート(約2m)の高さから転落。コンクリートの床にたたきつけられ頭蓋骨を骨折し、その影響から彼は頭蓋骨の半分を失ってしまったと、イギリス大衆紙のデイリー・メールが現地15日に報じている。


【元の記事はこちら】


 Lingurar氏は事故後、病院に搬送されたそうだが、落ちた衝撃がすさまじかったため、左頭蓋骨は粉砕していた状態。


 そのため治療にあたった神経外科医らは砕けた骨を取り除くしかなく、術後数日の昏睡状態を経て、奇跡的に目を覚ましてからもしばらくは意識がもうろうとした状態。2週間後の退院時、包帯を外した自分の姿を初めて確認し、怪我の重さをようやく理解したのだという。


 現在Lingurar氏の頭は、薄い皮膚のみでカバーしている状態。そのためちょっとした衝撃にも耐えられず、仕事にはつけない状況。


 人工頭蓋骨を埋め込む手術を希望しているが900ポンド(日本円で約15万5千円)が支払えないため手術を受けることができないとして、自分の境遇を多くの人に知って貰い支援を求めるため、今回メディアの前に出ることを決めたのだそうだ。


 彼を取材したジャーナリストのAlex Prunean氏は記事の最後で「彼は頭蓋骨を取り除いていなければ間違いなく死んでいたでしょう。そして治療する方法があるにも関わらず、彼は貧しくそれを受けることができない」と説明し、広く支援を求めている。


参考・引用:
The Daily Mail


【追記】
ルーマニアの平均月給与は一番高い地区で日本円約5万円。低い地区で約2万5千円と言われています。


(文:Hide)



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