住宅ローンが組めなくなる落とし穴として、スマホ「実質0円」支払い滞納があります。スマホ「実質0円」とは、スマートフォン端末を購入するときに、月々の携帯料金からスマートフォン端末の代金を最大24回に分けて割り引いて、24回の支払いをしたときには「実質0円」となるような方法で分割払いにすることをいいます。
住宅ローンの審査にあたり、金融機関は基本的に個人信用情報機関から情報を取得します。個人信用情報機関には、過去のクレジットカードや消費者金融からの借り入れや、自動車ローンなどの支払いの滞納がなかったかのデータが集積されています。これら情報も踏まえて、住宅ローンを借り入れようとしている人が「滞納しそうでないか」を判断することになります。
このことと、スマホ「実質0円」支払い滞納との間には、一見何も関係がなさそうにも思えますが、実はそうではありません。過去にクレジットカードや消費者金融からの借入れが無いのに、スマホ「実質0円」支払い滞納があったことが原因で個人信用情報が悪化。それが原因で、住宅ローンが組めなくなることがあり得るのです。
ここで注目してほしいのが「スマートフォン端末を購入するときに、その代金を最大24回に分けて購入する」というのは、つまり「ローン」で購入しているということです。
自動車を購入するときや通信講座を申し込むにあたって、分割で支払いをする場合には「ローン」を組むという認識は明確にあります。しかし、スマホ「実質0円」の場合は、「2年間、スマートフォンを使用したら端末料金がタダになる」という思い込みから、スマートフォン端末を「ローン」で購入しているという認識が薄れてしまいがちです。
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そのため、スマホ「実質0円」でスマートフォン端末を購入した後に、何らかの事情で携帯電話料金の支払いが滞ったら(携帯電話料金の自動引落口座の残高を見誤って、携帯電話料金の支払いが約定日に出来ないことは、さほど珍しいことではありません)、同時にスマートフォン端末の「ローン」支払いに滞納があったことになります。そして、個人信用情報にそのことが掲載されてしまいます。さらに、この個人信用情報は、全ての支払いを終えて5年間掲載され続けます。
したがって、クレジットカードや消費者金融への支払いはきちんと履行していても、携帯電話料金の支払いを滞ったことにより個人信用情報が悪化してしまい、一定期間、住宅ローンが組めなくなるという可能性が出てくるのです。スマホ「実質0円」は「ローン」であるという認識を持って、滞りなく支払いをするように心掛けてください。
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