やはりラーメンはすすって食べるのが正解?

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2014年05月08日 15:12  BOOK STAND

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 あなたはラーメンを食べる時にすすって食べますか? それとも行儀よく音を立てずに食べますか? もし、行儀よく食べている人は、少し損をしているかもしれません。実は、ラーメンはすすって食べた方がより美味しく感じられるんだそうです。

 現在、発売中の雑誌『クーリエ・ジャポン』では、「日本の『国民食』ラーメンはいかにして世界を虜にしたのか」という特集が組まれています。この中で、ラーメンはすするとより美味しく感じられるとして、その要因について端的に紹介しています。

 麺をすするとは、口の中に空気を送り込むことで、結果としてより臭覚を使った食べ方になります。同誌によると、ラーメンを食べる上で、臭覚を利かせることがとても重要だというのです。

 そもそも人間の味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つしかありません。一方、臭覚は6000種類も嗅ぎ分けることが可能です。これだけの能力を兼ね備えた臭覚を効果的に使わない食べ方では、匂いを含めたラーメンの「本来の味」を楽しめないというわけです。

 また、「"ズズッ"と音を立てれば、さらに聴覚を使うことができる」と、同誌では紹介されています。音を立ててすすれば味覚だけでなく、臭覚、聴覚も"稼動"させることができるのです。

 しかし、この麺をすするという行為、日本を出て海外に行くと、かなりマナーが悪い食べ方とされています。ですので、外国人は普通、麺類をすすって食べません。いや、むしろすすって食べられないといった方が正確かもしれません。彼ら外国人は、いざすすろうとしてもなかなか上手くできないのです。普段からすすっていないと、難しいということでしょう。そういう意味でも"すすり"は、日本独自の文化と言えるかもしれません。

 日本各地で独自に発展してきたラーメンは、今やうどん・そばなど他の麺類と肩を並べ、日本の「国民食」とも言える存在になっています。この国民食を日本人らしく味わうために、またより美味しく味わうために、積極的にすすって食べることをオススメします。



『COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 06月号 [雑誌]』出版社:講談社
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  • 蕎麦は香りを愉しむためにすすって食べるのがいいと聞いたことがあります。
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