「離活」の前に。夫婦関係修復の秘訣

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2014年05月09日 13:00  JIJICO

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JIJICO

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別居において妻と夫で見解の相違。これが夫婦の距離?


先日の記者会見で、タレントのつちやかおりさんが、元シブがき隊で夫の布川敏和さんと別居中であることを発表しました。「離婚も視野に入れている」という妻に対し、夫は「前向きな別居と考えていた」と「寝耳に水」状態。この違いこそが、この夫婦の距離なのでしょう。それにしても最近の女性は潔いというか、カッコ良いというか、腹が座ると怖いですね。


この別居が「最初から離婚を考えていたのか」、または夫に対して「考えてもらいたい」という提言であったかは不明ですが、今は「『離活』に向かっている」と言えそうです。では、離活の前に夫婦関係を修復する術はないのでしょうか。


「今日の今」始まろうとしている話し合いのルールを作る


まず、夫婦の溝はどこに起きているのでしょう。それがボタンの掛け違いであれば、かけ直さないといけませんし、いつもケンカになるキーワードがあるとしたら、そこが夫婦の相容れない部分なのでしょう。または過去のことにさかのぼって当人は謝ったつもりでも、こちらはどうしても許せないという場合もあります。しかし、それを口で言い合っても感情論になってしまい、結局は物別れになり「じゃあ離婚だ」という状態になります。


そうならない秘訣は、ルール作りです。「これから」の「生活」に関するルールではありません。「今日の今」始まろうとしている「話し合い」に関してだけのルールです。


(1)お互いの叶えてほしい望みをいくつか挙げて紙に書く。
(2)それを箇条書きで交換する。
(3)譲れることと譲れないことを最終的に3つに絞り、お互いの数は一緒にする。
(4)お互いをなじることは、この話し合いの中では言わない。
(5)過去のことは極力言わず、愚痴は言わない。
(6)この話し合いの結果の死守期間を決める。(例:3か月更新など)
(7)「じゃあ、これからどうしたらいいか?」を言葉の最初に付け、必ず解決策の話にする。
(8)考えの主になる部分は、家族のため、将来のため、子どものためを中心にする。
(9)トイレの壁に決めたことを書いて張り出す。
(10)「終わったことは終わったこと」。最後にこの言葉を二人で声に出して合唱する。


会社に社訓があるように家にもルールは必要


互いの堪え性を考えて、その期間だけはルールを守り、更新時期が来たら、改めて取り決めれば良いのです。例えば、1週間ケンカをしなかったら爆発するタイプなら、1週間でも構いません。しかし、当然ですが、更新時期を短くすれば、それだけ話し合いの機会がすぐにやってくるので、面倒です。会社に社訓があるように、家にもルールは必要です。でも、「永遠にそれを守らないといけない」と思うと嫌になります。要するに期限付きでルールを作り、期限がきたらそれを更新できるかどうか協議します。できるなら更新してください。


「離活」はアクティブにも聞こえますが、やはりそれは家族の別れを意味します。このまま放置しておいても離婚になるなら、最後の「悪あがき」と思い、ルール作りにトライしてみましょう。



(村越 真里子・夫婦問題カウンセラー)

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