つい他人と比較ばかり…「マウンティング母」が原因かも

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2014年05月18日 11:00  ノーツマルシェ

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つい他人と比較ばかり…「マウンティング母」が原因かも

■ マウンティングとは、優位性の確認


最近、よく目にしませんか? 「マウンティング女子」という言葉。「マウンティング」は、本来、動物社会の中で、優位性を確認する意味で使われていますが、「マウンティング女子」とは、女性同士の中での格付けで優位に立ちたがる女性を言います。


昨年、『女は笑顔で殴りあう〜マウンティング女子の実態』というタイトルの本が出版され、この言葉が注目されるようになりました。また、今年4月からは、マウンティング女子をテーマにしたドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ系・沢尻エリカ主演)がスタート。深夜11時台の放映にも関わらず、最高で9.1%の視聴率をあげ、関心の高さがわかります。


 


■ 無意識に比較する癖は、母親譲り?


男性の場合は、学歴や職業などで比較しやすいですが、女性の場合はそれが曖昧なため、無意識のうちに(または意識的に)格付けしてしまう傾向があります。先述の本は、こうした女子達の生態を描いたものですが、母娘問題カウンセリングに来られる相談者の話には、たびたび、「マウンティング女子」ならぬ「マウンティング母」が登場します。


同窓会、ママ友仲間のランチや親戚の集まりなどで、格付けすることが生きがいのようなマウンティング母にとっては、娘の進学、就職、結婚、すべてが優位になるための材料となるのです。


このような母親に育てられた娘さんの中には、幼い頃から、人と比較する考え方がインプットされる場合も。


それが、自分を奮い立たせるモチベーションになればいいのですが、常に他人の動向が気になり、ゴールが見えないレースを走っていることから、目的をクリアしても達成感が得られず、やがて何をやってもだめだという自己否定につながっていくのです。


 


筆者のカウンセリングルームにいらした相談者のC子さんは、出産後、自分の子供と他の赤ちゃんを比べている自分に愕然としたそうです。「うちの子はミルクを飲むのが一番遅いとか、気がつくと比べてばかりいる。私も母と同じことをしていると気づいたとき、自分に対する嫌悪感でいっぱいになりました」。


このような状況では、考え方の癖を認識することが大事です。同じようなケースで思い当たる方は、思考のパターンをリセットするためにカウンセリングを活用することも覚えておいてくださいね。


[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年5月18日]


 


【参考】
※ 瀧波ユカリ,犬山紙子(2014)『女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態』筑摩書房
※  『ファースト・クラス』フジテレビ系, 沢尻エリカ主演




このニュースに関するつぶやき

  • 母がまさしくコレ。別居しても尚、40代の息子を元同級生と比べてあれこれ矯正したがります。世間体を気にして生きる人と、自分の判断で生きたい我侭な奴とは、永遠に解りあえないのかもしれない。
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