結婚相手に求める条件 性格?経済力?

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2014年05月25日 10:00  JIJICO

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年齢層によって異なる結婚相手に求める条件


「結婚氷河期」といわれている今、結婚に求められる条件とは何でしょうか。30代〜40代の結婚希望者に結婚で何を得たいかを尋ねると、「愛情」「安らぎ」「温かい家庭」「子どもや家族」という答えが返ってきます。そして、それらを得るために必要なこととして「安定した経済力」は無視できません。


男性にとっての「安定」=「経済力」
女性にとっての「安心」=「経済力」


この公式は、いまだに大きく存在しているのです。しかし、一方でこんな興味深い意識調査がありました。女子中高生183名を対象としたアンケートで、女子中高生の約7割に結婚願望があることがわかり、結婚相手に求める条件では1位「性格66.7%」、2位「経済力15.8%」、3位「容姿8.7%」、4位「職業3.8%」という結果が出たのです。


1位の「性格」が2位の「経済力」を大きく上回り、多くの女子中高生が、何よりも性格を重視していることがわかりました。少し前まで結婚条件の定番といわれていた「三高」の「高学歴」「高収入」「高身長」。そのうち該当したのは、高収入の一つだけで、しかもそれほど重要視されていません。


現在も「経済力」や「経済格差」は結婚の大きな障害


「性格が合い、結婚したい気持ちがあれば経済力なんて関係ない」。このようなストレートで純粋な結婚への思いは、誰もが一度は思い描いた理想の形といえるでしょう。しかし、これは調査対象者が、何のしがらみのない10代の若者であるということが大きな要因となっているような気がします。


彼女たちも、いずれ社会に出て世間の荒波にもまれながら、いつのまにかアラサー、アラフォーになってしまうかもしれません。その時、同じ回答ができるかどうかは、残念ながら疑問符をつけざるを得ません。結婚相談に来るアラフォー女性の多くは、結婚したいが、生活レベルを下げたくないと思う気持ちが強く、男性の年収にこだわる傾向が見られます。


経験値が高い分、どうしても気持ちより条件が先行してしまうのです。また、男性の結婚相談者の中には、家庭を持ちたいが経済的に自信がなく、躊躇してしまう人がいます。長い間、非正規社員として働き、正社員になれたのを機に婚活を始めた男性もいました。男性にとっても、経済的格差は結婚の大きな障害となっていることは否めません。もちろん、結婚は「経済力」だけで判断できることではありません。


女子高生たちが求める性格や相性、人柄が何よりも大事だということは、誰しも分かっていることなのです。しかし、結婚とは現実的なもの。結婚に安心・安定を求め、愛情と信頼関係を持続させたいのなら、どちらか一方に依存するのではなく、協力し合って「経済力」を維持する努力が必要なのです。今は、お互い助け合って家事や育児を分担し、共稼ぎで頑張る合算型の夫婦も増えています。


男性の「養ってやっている」。女性の「養ってくれて当たり前」。この二つの意識から、本当の愛情は生まれません。だからこそ、結婚における「経済力」は共存共栄という形にシフトチェンジしていく必要があるのです。



(浜 緑・仲人士)

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  • 女子に「結婚」を聞くんじゃねーよ! デキ婚して離婚してシングルで生きるって未来がまだある子供に聞く事じゃない。
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