スマホで管理「電子版お薬手帳」のメリット

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2014年05月30日 17:10  JIJICO

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JIJICO

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「お薬手帳」を常に持参する人は、ごく少数


「お薬手帳」と聞いて知らない人の方が少なくなったほど広く浸透してきました。お薬手帳には、シールや紙に様々な注意事項が記入されるほか、副作用や相互作用など、処方された薬に関する情報がまとめられています。薬の履歴を見ることができる便利なものなのです。


私のように、漢方相談や健康相談を主にしている者にとっても、お薬手帳は市販薬との飲み合わせや併用などを確認するために、とても役に立つアイテムです。市販の風邪薬や漢方薬を服用するにしても、併用してはいけない薬はたくさんあります。例えば、緑内障の目薬などの外用薬でも併用に注意が必要なものもあるので、お薬手帳を常に持参することで、様々なリスクに対処することができるのです。


ただ、「常日頃、携帯してほしい」と言われても、正直とまどうでしょう。お薬手帳を毎日持ち歩いている人は、ごく少数だと思います。


注目される「電子版お薬手帳」。災害時にも有効


そこで注目されているのが「電子版お薬手帳」です。アプリをスマホにインストールしてQRコードなどを読み取れば、服用している薬の内容などがスマホに取り込まれ、いつでも見ることができます。何よりも有効な活用法は、災害時などでも持参している可能性が大きいスマホや携帯電話に薬の情報を入れておくことで、非常時でも「自分がどのような薬を服用していたか」がすぐに確認できるという点です。


実際に東日本大震災のときも、お薬手帳を持参して避難した人はすぐに服用している薬がわかったため、継続服用の処方が臨時でできました。しかし、薬の名前もわからない状態で「血圧の薬で赤い錠剤だった」「心臓の薬で、長細いカプセルだった」とういような曖昧な情報では、数え切れないほどの処方薬の中から、疾患名だけで服用していた薬を見つけ出すのは非常に難しいと言わざるをえません。「被災地の医療現場の混乱につながった」という話も聞いています。


将来的には、さらなる薬の安全使用につながる可能性も


電子版お薬手帳にデータを入れることで、「重複投与(同じような薬を重複して服用すること)」や「併用禁忌(併用しては行けない薬剤)」のチェックもできるようになれば、薬剤師とあわせてダブルチェックができるので、大きな事故を未然に防ぐことにもつながります。また、クラウドでデータ管理をすることで、緊急時にも服用薬を確認しやすいという利点もあるでしょう。


このような可能性を秘めた電子版お薬手帳の早期導入・利用拡大を期待するとともに、現状のお薬手帳も日頃からきちんと活用をしてほしいと思います。電子版お薬手帳に関しては、すでに全国の大手調剤薬局チェーンが独自に導入したり、各地域の薬剤師会が取り組んだりしていますが、まだまだ一般的ではありません。しかし、すでにアプリなどで提供を始めているものもあります。積極的に取り入れていきましょう。



(早川 弘太・医薬品登録販売者)

このニュースに関するつぶやき

  • 「それはスマホの電池が切れても使えるんだよね?」重要だと思うが、対策されているんだろうか。 あと、何でもスマホは便利だけどそのデータがグーグルを全部経由する訳だ。 しかし、そのデータが国内法で干渉できない位置にいるものに対してなのは少し怖いことに思う。
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