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「本好きの子の親は本が好き」。それとも「親が本好きなら子も本が好きになる」のでしょうか?
読書に限らず、親が楽しそうにしていることを子どもはマネしたがるので、親子で趣味が似ている例はあるでしょう。しかし、現代社会は、活字に代わって興味を引くモノがたくさんあるので、「親の自分は活字に親しんでいるのに、子どもは一向に本を読まない」という嘆きを聞くことが多いように思います。
なぜ、そのことが問題かというと「活字(本)を軽んじることは言葉を軽んじること」だからです。自分自身との関係、他人との関係、世の中との関係を支えているのは「言葉」ということを少しでも意識している人は、わが子が「活字離れ」してしまっていることに危機感を持つでしょう。
私自身はというと、本が無いとイライラするぐらい本が好きで「活字中毒」と言えるほどです。しかし、両親ともあまり本を読みませんでした。
私の本好きは、「生まれつき」とか「突然変異」とかいう都合の良いものはありません。母の希望と努力が大きく奏功しているのです。母は、読書が苦手なのがとても残念だったそうで「子どもは読書好きにしたい」と強く思ったそうです。それで、私は物心ついたときには、毎晩、寝る前に本を読んでもらっていました。幼児の頃は「かわいい絵本」、幼稚園児の頃は「子供世界文学全集」のようなものだった気がします。ただ、読み聞くだけではなく、物語の内容や登場人物について、母と話をしたのです。私はそれがとても楽しみで、自分で字が読めるようになっても、しばらくは母に読んでもらう方が好きでした。5歳下の弟もかなり読書をするので、母の願いは達成されたと言って良いでしょう。
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さて、「子どもの活字離れを助長する親のNG行為」ということですが、この件に関しては「○○をすることがNG」ではなく「○○しないことがNG」だと私は思います。子どもを「本好き=活字好き」にしたいなら、今の世の中、無為無策では無理です。テレビやゲームなど、本の代わりに子どもの興味と時間を占領する強敵が一杯なのですから。
NG1:子どもに読み聞かせない
人間の本能では読書はしないと思いますので、最初の誘いは親からの働きかけのはずです。
NG2:子どもと一緒に書店や図書館に行かない
本を読みたがる子になったら、次は継続の道も教えてあげてほしいと思います。
NG3:テレビやゲームの時間を制限しない
生活習慣の問題でもありますが、依存性があることからは、たとえ強制してでも守るのが親の務めではないでしょうか。
そして、何より最悪なのは「子どもと大切な話をしっかりとしない」ことです。「そんなこと関係あるの?」と思うかもしれません。メールやLINEで気軽に連絡し合っている仲良しな親子なのに、人生の進路に関してはまるで「腫れ物に触る」かのように話し合わない不思議な親子が少し増えています。そんな家では、子どもは本を読まない傾向にあるのです。
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