伝統校・習志野が全国へ、主将の佐古大輔は「足は速いし、頭もいい」(砂金監督)

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2014年06月22日 15:40  サッカーキング

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試合終了のホイッスルが鳴り喜ぶ佐古大輔(左)と見原一歩(右)【写真】=川端暁彦
伝統校が全国舞台に帰って来た。6月21日に行われた高校総体千葉県予選準決勝。習志野高校の相手は、かつてその習志野の指揮官として一時代を築いた本田裕一郎監督率いる流通経済大附属柏高校。因縁深い両雄の激突は、タフな肉弾戦となった。

 試合は「何十年も前のサッカーになってしまった」と本田監督が嘆いたとおり、特に前半は明確な“蹴り合い”となった。慎重な立ち上がりにしたかったという思惑もあったのだろうが、つなげるパスもつなげずに蹴り込んでいく怒濤の展開。どっちつかずの攻防ではあったが、より焦燥感を募らせたのは、流経のほうだったかもしれない。最初から「簡単な試合にはならないと思っていた」(佐古大輔主将)という割り切りが、習志野側にはあった。

 1年次より試合出場を重ねている佐古は、過去2年、高校サッカー選手権千葉県予選で流経に苦杯をなめるという経験をしている。「リベンジという意識はあった」とも言う。象徴的だったのは、1-0になった場面。全国でも優勝候補になるであろう相手にリードを奪ったのだから守りに入りたくなるのが人情というもの。だが、この日の習志野は違った。「砂金先生からは『常に次の1点を獲りに行け』と言われてきたし、去年(の流経戦)はリードしながら守りに入って追い付かれた」との反省を踏まえ、攻め気を失わなかった。

 結果、習志野には追加の2点目が生まれ、流経の反撃は終了間際の1点止まり。追加点がなければ「いつもの展開」に持ち込まれるところだった。先輩たちの涙を無駄にしなかったと言える快勝となった。

 「今年のチームには個性がある」と砂金監督が目を細めるように、ドリブルからの一発を持つ右ウイングの藤池翼、群を抜く運動量で攻守に躍動するFW木村拓麻、勇猛果敢なMF梶浩徳など、今年の習志野は多士済々。そんな「さわやかイレブン」(砂金監督)を率いる佐古もまた、「足は速いし、頭もいい」(同監督)強烈な右サイドバックとして目を惹く選手だ。長友佑都に憧れるという伝統校の主将は「プロ選手になることが目標」と言い切る。夏の全国大会は、アピールの好機となりそうだ。

文=川端暁彦



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  • 公立だけど…おそらくサッカー部員は商業科がほとんどだよニャ〜ǭ
    • イイネ!1
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