JAF(日本自動車連盟)では、7月以降の気温が上昇するシーズンを前に、子どもなどの熱中症事故防止を呼び掛けている。
JAFの統計によると、昨年2013年7月1日〜8月31日の間、「キー閉じ込み」で出動した救援のうち、子どもが車内に残されたままであったケースは全国で549件にのぼった。ちなみにこの数値は一昨年の同期間より79件も増加している。出動現場での聞き取り調査によると、その原因の多くは「子どもが誤ってロックを操作した」というものであったという。
なお、JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達することが明らかになっている。もちろん、いかなる理由でも子どもを車内に残すことは論外だ。
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そのほかの検証テストでは、気温35度の炎天下に駐車した車内のダッシュボード付近は、最高温度がなんと79度付近に達することが明らかになっている。やけどの原因にもなりかねないので、ハンドルの温度上昇を抑えるためのサンシェードや、ダッシュボード付近に物を置かないよう注意喚起をしている。
また、ダッシュボードに限らず後部座席でも、とくに直射日光が当たると、チャイルドシートの金具部分が高温になることが考えられるので、子どものやけどを防ぐためにもタオルをかけるなどの対策を推奨している。