女性に大人気! 手ぬぐいの魅力とは?

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2014年06月30日 07:41  BOOK STAND

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 一般的に、手ぬぐいといえば「おばあちゃんが使うもの」といった古くさいイメージがあります。しかし今、女性の間で、ゆるゆると手ぬぐいブームが起きています。いわゆる"てぬぐい専門店"も年々、増加傾向にあるそうです。なぜ、手ぬぐいはブームになっているのでしょうか?

 根底には、日本の古き良き物を見直そうという若い人共通の感覚があります。ただ単に懐古主義的に見直すのではなく、「伝統的なもの」を現代の感覚で捉え、新しい魅力を見出していこうという動きがブームを後押ししているのです。
 
 実際、専門店などで売られている手ぬぐいは独特な色使いとモダンなデザインの柄が多く、女の子であればついつい手に取ってしまうようなかわいいものばかり。また、専門店では商品ディスプレイにも工夫があり、「なるほどこんな使い方もあるのね」と思わず、膝を打つような新たな手ぬぐい活用方法を紹介しています。

 ブームの火付け役でもある手ぬぐい専門店「かまわぬ」。東京・代官山、丸の内、原宿の他に、名古屋や横浜にも直営店を構える超人気店です。そんな人気の店が監修した本書『かまわぬの手ぬぐい 使い方手帖』は、同店が提唱する手ぬぐいの斬新な使い方を紹介した一冊です。

 どのような使い方があるのでしょうか? たとえばアウトドア時に手ぬぐいはものすごい力を発揮してくれます。首に巻いておけば暑い時は汗を吸収してくれ、寒い時は防寒具にもなりますし、お弁当を包む、拾った木の実を包む、頭から被って帽子を被れば日よけ虫除けにもなります。もう、手ぬぐいなしにアウトドアに行くなんて考えられません。

 その他にも"なんでも包める"のが手ぬぐいの良い所。ビンを包む、フルーツを包む、箱を本をバケットを...その包み方をおまけページで紹介しています。

 また、手ぬぐいは汚れても手軽に洗え、渇きも早いので、ガンガン使えます。で、使って古びてきたら巾着やクッションカバーにして二次利用ができます。さらに、その柄に飽きたらほどいてホコリよけにしたり雑巾にしたり、最後は手ぬぐいを裂いてはたきやピンクッションにリメイクすることもできます。

 また、手ぬぐいを3枚繋げて真っ直ぐ縫えばテーブルクロスにもなりますし、柄を上手く活かしたくるみボタン、水に濡らして渾身の一撃ハエ退治なんかにも利用できるのです。なんでしょうか、この汎用性の高さは。


 手ぬぐいは日本を代表する和小物であり値段も手頃なものが多いので、外国人観光客の日本土産としても大変人気があり以前から注目を浴びていました。外国人は手ぬぐいを使うより、飾る事の方が多いそうで柄物より1枚の絵になった物の方が、人気が高いそうです。季節ごとに次々と新鮮な柄が誕生するので今後更に手ぬぐいが注目される事になりそうです。



『かまわぬの手ぬぐい使い方手帖 最新版』出版社:河出書房新社
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