どうも、服部です。今回は地図で見つけた、読めそうだけど「実は読み方が独特」な地名・駅名にスポットを当ててみたいと思います。
まずはこちら……。
全ての画像、記事中リンクはこちらで見られます●滋賀県守山市浮気町
「浮気町」です。当コラムのタイトルにも入れたイチオシ地名。もちろん「うわき」ではありません。
正解は「ふけ」町。守山市のホームページで由来を探してみますと、
「水気が浮きただよい、野洲川に近く伏流水がいつもわき出ているという意味もあり」と書いてあり、一方で天平11年(西暦739年)に「領主の浮気源六郎貞勝(ふけげんろくろうさだかつ)が(この地に)社殿を再建し」とも書いてあります。地名が先だったのか、浮気氏が先だったのか、どちらだったのでしょう。
●長野県木曽郡南木曽町読書
次はこちら、「読書」です。これは「どくしょ」という読み方に捕らわれなければ、読めるかもしれません。
正解は「よみかき」。Wikipediaによると、
1874年(明治7年)に3つの村が合併し、「与川村(よがわむら)、三留野村(みどのむら)、柿其村(かきぞれ)の頭文字をとっ」て、「よみかき」村となったのだそうです。その後、1961年(昭和36年)に「吾妻村・田立村と合併して南木曽町が発足。同日読書村廃止」となりました。
●秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線笑内駅
「笑内駅」、今度は普通の発想では出てこないかと思います。
答えは「おかしない駅」。秋田内陸縦貫鉄道のホームページによると、「アイヌ語が語源のまさに珍名です」とあります。つまり、「オカシナイ」という地名を当て字で「笑内」にしたということのようです。もっと読みやすい当て字はあるでしょうが!
●岐阜県本巣市七五三
続いては「七五三」。「しちごさん」以外の読み方を知っていれば読めるのですが……。
正解は「しめ」。お正月に玄関などに飾る「しめなわ」を漢字で「注連縄」や「七五三縄」とも書くんですね。
●京都郡
最後は「京都郡」、あえて都道府県名は伏せてみました。
九州の方ならご存じかと思いますが(地図中にも答えが書いてあるようなものですが)、「みやこぐん」と読みます。福岡県北東部に位置します。ネタバレになるかもしれませが、大河ドラマ放送中の「黒田官兵衛」ゆかりの土地でもあります。地名の由来については、福岡県行橋市のホームページを引用しますと、
「『日本書紀』に景行天皇が九州遠征の際、この地に行宮(あんぐう)を置いたので『京(みやこ)』と呼ぶようになったと記されています」
ちなみに、「行宮」とは「天皇が行幸したときに設けられた仮の宮」のことです。
いかがでしたか?おもしろい地名の読み方、まだまだあるので、みなさんも探してみては?地名の由来も調べてみると、それまで知らなかった歴史などに触れられ、楽しいですよ。
(服部淳@編集ライター脚本家)
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