「仕事に着目」パタニティーブルーの解消法

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2014年09月11日 12:10  JIJICO

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JIJICO

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「優しい夫」「理解のある夫」になろうとして頑張りすぎない


最近、「マタニティーブルー」ならぬ「パタニティーブルー」という言葉が聞かれるようになりました。「パタニティー」とは、「父性」の意味。母親が出産後などに自信喪失や涙もろさ、イライラ感に襲われる「マタニティーブルー」のパパ版だそうです。では、パタニティーブルーを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?


夫が妻の領域に参加するというのは、「妻の妊娠や出産、子育てで感じる大変な気持ちを理解したい」「妻の負担を一緒に背負うことで、妻を思う気持ちを伝えたい」といったことが背景にあるのでしょう。このことは、妻にしてみれば嬉しいことですが、無理をしてまでやると良い結果を生みません。ですから、まずは「優しい夫」「理解のある夫」になろうとして自分が無理をし過ぎないことです。できないことは、断る勇気も必要です。


まずは目の前の自分の仕事に目を向ける


そして、そのためには、夫であるあなたが、自分の仕事に自信を持って取り組み、充実感を味わうことが重要です。自分の仕事から逃げていたり、また、十分にやれていなかったりするときに、その余ったエネルギーを他のことに向けるということはよくあることです。そのようなケースにおいては、不十分さを妻への手伝いや子育てで埋め合わせるということになりがちですが、パタニティーブルーの解消のために、まずは目の前の自分の仕事に目を向けてください。


また、妻が「夫に甘えたい」「頼りたい気持ち」があると、「あっちが痛い」「こっちが大変」「子育てを手伝って」などというこということが起こりえます。その際、「妻にさせられている」はやめて「自分がやりたいからやっている」と考えを変えてみましょう。被害者意識は問題をつくる元ですし、問題を大きくしていくことにもつながります。嫌々やるため、ブルーになるのです。


時間をかけて、よく働き、妻に協力できる人を目指す


妻からの要求が大きい時には、あなたが誰かに「甘えたい」「頼りたい」状態にあるともいえます。そのような時には、あなたの「甘えたい」「頼りたい」を減らすよう心掛けていくと良いでしょう。また、妻に責められるなら、あなたが妻を責めている可能性があります。責める自分を見つけて、それをやめてみましょう。


パタニティーブルーに陥る人は、優しい人。夫であり、父親であるあなたは、よく頑張っているはずです。これからは、あとほんの少しだけ強くなりましょう。そして、よく働き、妻に協力できる人になりましょう。これは一朝一夕にはできませんが、そのように心掛けて暮らすことでパタニティーブルーの問題も払拭できます。



(安藤 はま子・心理カウンセラー)

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