小中学生にタブレット支給! 品川区の新しい取組とは?

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2014年09月14日 11:01  ノーツマルシェ

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ノーツマルシェ

小中学生にタブレット支給! 品川区の新しい取組とは?

品川区では安全強化のため、区内の小学生全員に携帯電話を配布しています(※1)。


その品川区が今年の9月から、区内8校の小学校と2校の中学校に、学習用のタブレットを配布しました。「品川区トータル学習システム」という名でスタートしましたが、どんなものなのでしょうか?


 


■ なぜタブレットを導入することになったの?


品川区では学校の情報技術環境整備に力を入れており、今年度の予算も約4億円とはっきりと出しています。その取組の一つとして、タブレットを使った学習があります。


タブレットの導入の目的は、こちら。



学校でタブレットPCを利用した授業での調べ学習、協働学習等に活用する
家庭学習の習慣付け

家庭学習の習慣付けの側面からは、家庭の事情で塾に通えなかったり、参考書を買えなかったりする「教育格差」を縮小させる狙いもあります。そして、共通のシステムの中で勉強することで、教師もそれぞれの子どもの勉強の進み具合や理解度を把握しやすくなると考えているようです。


 


■ 気になる使い方は?


タブレットの中には学研が提供するトータル学習システムが入っています。


辞書・辞典は、



ニューワイド学習百科事典
新レインボー国語・漢字字典
ジュニアアンカー英和・和英辞典

と一通り網羅されています。


 


次に、学習システムは、



要点解説ムービー:自学自習に重点をおいたもの
要点整理カード:項目の学習要点をまとめたもの。フィルター機能で理解度を確認できる
要点チェックドリル:一問一答式で繰り返し演習。誤答問題のみ演習できるミス問復習機能、自動採点機能付き

となっており、授業や自宅での勉強でも使えるようになっています。


学校の外ではインターネットに接続できなくなっています。これは有害サイトにアクセスしないようにするため。家庭ではオフラインで勉強をし、家庭での学習状況は登校後、先生に送信することになっています。


 


品川区では「タブレットを導入する学校や台数を増やすかどうかは、状況をみながら検討する」とのことですが、教育格差に対しての取組でもあり、この先どうなっていくのかとても気になりますね。今後の動きにも注目していき、またご紹介したいと思います。


[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年9月14日]


 


【参考】
※1. 品川区「近隣セキュリティシステム」2013年11月11日
※2. 『東京新聞』「品川区 小中10校の全員に配布 タブレット 家でも勉強」2014年9月3日
※3. 株式会社 学研ホールディングス「品川区と学研、小中学校でタブレットPCを利用した トータル学習システム事業を実施」2014年9月2日プレスリリース




このニュースに関するつぶやき

  • これ、Samsungなの?どこのを使ってるか気になるところだな。セキュリティーが一番気になる。
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