今年度からスタート!専門学校の「職業実践専門課程」とは?

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2014年10月03日 11:11  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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●企業と連携した学科を文部科学省が認定する制度 2014年4月から、専門学校に「職業実践専門課程」という新しい課程が設けられた。この動き、実は今後の専門学校教育のあり方にも大きく影響するものなのだが、高校生や高校の先生への認知度は今ひとつ。 専門学校志望の高校生はもちろん、それ以外の高校生にもぜひ知っておいてほしい制度なので、ポイントを解説しておこう。 まず注意したいのが、まったく新しい課程が登場するわけではなく、各専門学校のすでにある学科を文部科学省が一定の基準に基づいて認定する制度だということ。その認定基準の要点は「企業等と連携して、授業科目やカリキュラムの作成、教員の研修、教育内容の評価を行う」というところにある。 専門学校の役割は就職に直結する実践的な力の養成。であれば、企業の現場で今求められているものを、企業と連携することできちんと教育に反映していこうというのが職業実践専門課程のねらいなのだ。 ●専門学校を選ぶ際の大きな参考材料になる 専門学校によっては以前から企業とのコラボはいろいろと進められていたが、学校ごとに取り組みの内容や質はまちまち。例えば、企業の現場ではもう使われなくなったソフトを授業で使っていたり、10年前に現場を離れた先生が当時の経験をもとに指導していたりといったことがあっても、外側からはなかなかチェックが難しかった。職業実践専門課程は、その点に関して、最新の現場のニーズにマッチした教育が行われていることを国が保証する制度というわけだ。 つまり、専門学校への進学を考えている高校生にとっては学校選びの大きな参考材料が1つできたと考えていい。 なお、ここでもう1つ注意しておきたいのが、今、職業実践専門課程に認定されていないからといって、その学科の企業との連携が不十分だとは言えないということ。申請準備中の学校・学科も多いため、特に今年度や来年度の段階では、認定されていないことをマイナス材料とらえないほうがいいだろう。 ●「とりあえず大学」はいずれNGワードになるかも!? ところでこの話、専門学校進学を考えていない高校生にはまったく関係がないかというと、実はそうではない。というのも、この制度が設けられた背景には、大学も含めた高等教育を見直していこうという大きな方針があるからだ。 大学では学問の探求だけでなく職業能力の養成も行っており、専門学校はなんとなく大学の下に位置付けられる傾向がある。そのために進学先を決める際には「とりあえず大学」となりがちだ。 しかし、職業教育に関しては、分野によって専門学校のほうが実績も教育内容も充実しているケースはたくさんある。そこで、職業能力を養成する教育機関として専門学校をしっかりと位置づけ、大学と専門学校の役割の違いを明確にしていこうというのが今回の取り組みの根底にある考え方というわけだ。 職業実践専門課程が浸透していけば、高校生にとっては、より目的に応じた進路選択がしやすくなるはず。いずれ「とりあえず大学」はNGワードになるかも!? 具体的にどんな学科・コースがあるのか知りたくなったらコチラ 専門学校選びの新しい指標「職業実践専門課程」とは? (http://shingakunet.com/rnet/column/syokugyo_column/)

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