女性でも30代後半ぐらいから、頭皮が透けて見える「薄毛」や、早い人では20代後半から白髪の出現に悩まされると言いますね。でもアラフォーやアラフィフでも髪がつややかな女性は多いもの。美髪の基本となる「毛母細胞」が元気になる食事ケアで、早めに髪悩みを解消しておきましょう。
■美髪の基本「毛母細胞」とは？
頭皮もお肌の構造とほぼ一緒。違いは、皮膚の一番奥にある脂肪層に「髪の根元」と呼ばれる「毛球」があることです。毛球には毛母細胞があり、細胞分裂を繰り返して髪が伸びます。女性の頭髪治療の専門医、浜中聡子医師によると「毛母細胞が健やかに働いていれば、しっかりした髪の毛が成長します。毛母細胞が元気でいるためには、毛母細胞に栄養や酵素をもたらす毛細血管の血流が活発であることが重要です」とのこと。30代に入ると頭皮が固くなり、血行が悪くなってくるとも言われています。美髪の基本「毛母細胞」が元気になるように、食事の栄養バランスを考えておきたいですね。食事が偏っていると、毛母細胞に栄養が十分に行き届かず、メラニン色素が作られず白髪となるようです。（資生堂調べ）
■「毛母細胞」を元気にする美髪栄養食
毛母細胞が衰える原因に、皮膚のコラーゲン量の減少も挙げられます。皮膚細胞でコラーゲンが生成されるような食事を心がけてみましょう。頭皮と美髪はもちろんお肌にも嬉しく、一石二鳥ですね。「タンパク質＋ビタミンC＋鉄分」を同時に摂取できるメニューを紹介します。お鍋にすればひと手間で一気に美髪成分が補えるでしょう。
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●オススメお鍋パターン3つ
- 鶏鍋
鶏肉はコラーゲンが含まれることで有名ですが、一旦ヒトの体内でアミノ酸に分解されて、野菜からのビタミンCや鉄分と共に、皮膚のコラーゲン生成を行うので、肌はプルプル、髪も艶やかに！ - しゃぶしゃぶ
（豚・牛肉） 赤身肉にはヘム鉄や亜鉛が含まれるので白髪予防に。また髪内部のコルテックスを作る基ともなり芯の強いしなやかな髪に！白菜や春菊、ニラなども一緒に食べましょう。 - 海鮮たっぷり湯豆腐鍋
魚介類のタンパク質も髪を作る原料となります。肉類と比べるとタンパク質量がやや落ちるので豆腐からもタンパク質を補っておきましょう。キノコ類やほうれん草、海藻なども一緒に。
鉄分とビタミンCが一緒に摂れる「ニラ」や「春菊」、「ほうれん草」、「海藻」なども入れて！ 植物からの鉄分（非ヘム鉄）は、動物性のタンパク質と一緒に摂ると吸収が良くなります。またニラ・春菊・ほうれん草の栄養価は、春夏に出回るものよりも、秋冬の旬の時期ならビタミンCが2倍以上になるので、しっかり補給しておきましょう。
いろいろとお野菜を揃えるのは大変かもしれませんが、今はスーパーやコンビニでも、買って火にかけるだけで出来上がる“お鍋セット”もあります。上手に煮用して、体も温まる鍋料理の栄養で「毛母細胞」を元気にしておきましょう。 （美養食研究家／シニア野菜ソムリエ 丸田みわ子）
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