さくらの兄・桃矢の友人で、会うたびにさくらを幸せな気分にしてくれる癒し系キャラです。その正体はクロウ・カードに作られた「審判者・月(ユエ)」。今回はそんな「月城雪兎」の魅力に迫ってみたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■雪兎はモテモテ
成績優秀で運動神経も抜群のため、運動部の助っ人に呼ばれることもあり、桃矢のバイトのピンチヒッターもこなす器用さも持っています。さくらと小狼を始め、多くの人から慕われているモテモテキャラです。バレンタインデーもチョコレートいっぱい貰ったに違いありません。さくらの髪を切ってあげたり、学校帰りにお茶に誘う等の一挙一動がとにかく乙女心をくすぐるため、さくらはいつも「はう〜」「はにゃ〜ん」と悶えているのです。(もはや天然のたらしと呼ばざるをえない・・・)
■雪兎の正体
雪兎の姿は仮の姿であり、その正体はクロウ・リードが作ったクロウ・カードの守護者。太陽をシンボルとするケルベロスに対し、月をシンボルとし、満月の夜に最も力が強くなります。
さくらの魔力が弱いときにその姿を維持するためには、食べ物からエネルギーを調達しなければなりません。雪兎が1日5食、場合によってはそれ以上の食事を摂るのはそのせいなんですね。エネルギーが枯渇しかけた時には、さくらと月自身を全力で守ることを条件に桃矢から魔力の供給を受ける事もあります。クロウに対する思い入れは特別なものがあり、さくらを新たな主と認めた後でも、クロウを慕う気持ちはとても強いです。
月は忠誠心が厚く、クロウに作られた自分自身の存在価値を見出していたはずですが、クロウにはクロウの考えがあり、結果的に突き放される形になってしまいます。少し可哀想な面もありますが、新たに新しい主(さくら)と関係を築いていくことは、月自身にとっても有益だったと思うのです。
■雪兎の心と月の心
誰にでも優しい雪兎であるが、木之本兄妹に対しては特別の感情を持っています。さくらに告白をされた時は、さくらの心を傷つけない最大限の配慮をしつつも、その好意が父親に対する好意と同じであることを指摘しました。
桃矢に対しては「人間ではないことを知られたくない」と無意識に思いつつ、でも助けを求めずにはいられないという複雑な感情を見せます。クロウの考えではカードの守護者である月と、カードの主であるさくらは結ばれるはずだったのですが、思いがけず2人の思いが別の人間に向き、稀代の魔術師でも恋愛に関しては想定外のことが起こりうることの証明となりました。
雪兎と月は別人格で、当初雪兎は月でいる時の記憶も消えてしまっていたのですが、物語終盤にはお互いの存在や心を理解するようになっていきます。決して2重人格というわけではなく、各々が互いの領分を守って生活しているようですが、「好きな人のために一生懸命努力する」という事柄については、2人の共通認識となっているようです。
甘いマスクの優しい雪兎、クールビューティーの冷静な月、どちらも同じ人物ですが、あなたはどちらがお好みでしょうか?是非、『カードキャプターさくら』で2人(?)の魅力を見比べてみてはいかがでしょう?
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★記者:あきにゃん(キャラペディア公式ライター)
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