チョコレートは美容や健康に悪いの？ 良いの？ 意見が分かれるところですが、チョコレートの原料であるカカオそのものではなく、一緒に入っている砂糖の存在が評判を落としているのかもしれませんね。とは言え、ほっと一息つきたい時のチョコレートが大好きな人も多いことでしょう。美容目線でカカオを検証してみましょう。
■チョコレートに含まれる「エピカテキン」に注目！
チョコレートに含まれるポリフェノールの中に「エピカテキン」という成分が入っています。その成分に血圧抑制効果があることが東京医科大学の研究で明らかに。エピカテキンは小腸で吸収された後に、血液中に送り出されます。そして、血管内部の細胞に浸み込んだ後、活発化して、血流が良くなり血圧の上昇を抑えることができるそう。「高血圧」なんて、まだアラサー世代には関係ないと思っていませんか？厚生労働省「 国民健康・栄養調査（平成22年）」の発表では30代の高血圧はさすがに予備軍も入れると1割程度ですが、40代に入ると4人に1人に！ 年間900万人が高血圧に苦しむ国民病なので、アラサー世代からケアしておきましょう。
■高血圧と美容の関係
高血圧は血管が強い圧力に耐えるため、血管の壁が厚くなり、管そのものは細くなります。そこに代謝が悪くなって体内に留まった脂質やコレステロールがつまると、血流が悪くなり、お肌や髪まで栄養が届きません。詰まった脂質がさらなる詰まりを招き、太っていくことにもつながりかねません。アラサー世代からは脂質代謝が悪くなってゆくので、気を付けておきたいですね。
|
|
|
|
■エピカテキンの含まれたチョコって？
カカオよりも砂糖の含有量が高い、甘〜いミルクチョコレートはタブーです。カカオポリフェノールが多く含まれ、砂糖やミルクの使用量が低いダークチョコレート、中でもカカオ70％以上のものがベスト。砂糖や粉乳の入っていない純正ココアパウダーもgood！ 甘味料が自分で調整できるので、ココアドリンクなどで頂きましょう。ちなみに他の食材では、緑茶、ぶどう、リンゴにもエピカテキンが含まれているそうです。
■ダークチョコのアレンジレシピ3つ
ダークチョコとココアだけでも「エピカテキン」の摂取には十分ですが、アレンジレシピもご紹介いたしますね。
- カレーの隠し味に
レトルトなら温める時に、市販のダークチョコレート1カケ（5g前後）、ココアパウダーなら小さじ1/2程度を入れて隠し味に。 - ココナッツミルクココア
牛乳の代わりにココナッツミルクでココアを入れてみましょう。ココナッツの中鎖脂肪酸も血圧コントロールに◎！ - シリアルやグラノーラと共に
時間があれば、溶かした多めのダークチョコにシリアルやグラノーラを混ぜて即席美容チョコバーに！ 砕いたダークチョコやココアパウダーをいつものシリアルに混ぜて食べてもOK。食物繊維も一緒に摂って、体内の毒素を少しでもデトックスしておきましょう。
一般に言う「チョコレートが健康に悪い」という説は、お砂糖が犯人だったのかもしれません。カカオ70％以上のチョコレートや純正カカオパウダーはコンビニや近所のスーパーで買えるので、美容食リストに入れておきましょう。（美養食研究家／シニア野菜ソムリエ 丸田みわ子）
|
|
|
|
- Life & Aging Report
- Life & Aging Report 関連ニュース
- アンチエイジングの大敵！お休み前のNG習慣とは
- ｢糖質オフ｣ブームがここまで!?オススメアイスとアレンジ3つ
- 35歳は歯グキの曲がり角!?キレイに保つフード＆ドリンク
ライフスタイル
