モグモグこっくり…子どもの「食べ寝」はなぜ起こる?

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2014年10月22日 20:01  &Mama

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口をモグモグしながらもウトウト……。子どものそんな“食べ寝”を動画や、リアル生活の中でご覧になったことがあるのではないでしょうか?


コクリコクリと眠気に誘われながらも、目の前の食べ物を口に入れようとしている姿はとても可愛く、思わず微笑んでしまいますよね。


しかし、食事をあげる側としては、「眠らずに食べ切って、栄養をしっかり摂って欲しい!」という気持ちもあったりしますよね。そこで本日は、“子どもの食べ寝はなぜ起きるのか”について対処法とともに保育園栄養士のおおたけちほがご紹介します。



■“食べ寝”はなぜ起きる?


食べ寝の原因としてあげられるのがまず“時間”。食事をとる時間はお子さんに合っているか?という点です。


ママ達の話しを聞くと頑に、「三回食に移行したから四時間間隔で食べさせたい」と考えていたり、「仕事の合間に食べさせないといけないからこの時間に食べて欲しい」など、“こちらの都合”で食事をとらせているケースが少なくありません。


いつも食べ寝をしてしまう場合には、今まで決めていた食事の時間を20分から30分早めるなどすると「食べ寝がピタっとおさまった!」ということも良くありますから、食べ始めの時間を変えてみましょう。


筆者が勤務している保育園でも、乳幼児の0歳クラスでは、一人一人少しずつ時間をずらして食事をとってもらっています。それでも、毎日の運動量や体調などで時々食べ寝を起こし、コクリコクリとして、頭を軽くテーブルにぶつけるという微笑ましい姿もあります。


そんな時は食べられる分だけ食べさせ、足りない分は補食などのおやつで補うようにしています。そもそも、1歳までの食事の意義は


“噛むことであごを発達させること”


“飲み込むことを覚えさせること”


“食事の楽しい雰囲気を味わいミルク以外の味覚を少しずつ育てること”


であり、必要な栄養はミルクからほぼ摂れていますから、そう躍起にならず、一人一人の成長に合わせてゆったりとした気持ちで食事の時間を過ごしていきましょう。すると、お子さんのリズムがわかり、少しずつ食べ寝も回避出来るようになりますよ。



■“食べた後に眠くなる”のは大人も一緒!


“食事の最中”に眠くなる場合には、食事の時間が大きな原因であることはお話ししましたが、“食事の後”に眠くなるのは、赤ちゃんや子どもだけではなく、大人も一緒ですよね!


食後の眠気はなぜ起こるのかというと、食べた物を消化吸収するために胃や腸に血液が集まり、その分、脳への血流が減るからです。脳に十分な血液が行かないために、脳の働きが弱くなり眠くなるのです。 


これは、ほぼすべての動物に生来備わっている生存本能のひとつですから、人間である以上仕方のないことなのです。また、“昼食を食べたあとの時刻”と“眠気のピークの時刻”が重なっているからという説もあります。


人間の眠気のピークは、1日に2回おとずれます。1回目は夜中の2時から明け方の4時頃、もう1回はお昼の2時から4時頃です。昼食は12時から2時くらいにとる方が多いですよね。ですから、その後ちょうど眠気のピークがやってくることになります。



意外と知られていない!“すい臓”ケア


これらを少しでも回避するには、“すい臓”への負担を軽減するべく、以下のような食べ方がポイントです。 子どもはまだトライできませんが、ママやパパは試してみては。


●精白された白米は避け玄米に変える


●昼食はご飯や甘いもの等の糖質より肉や魚等のタンパク質を気持ち多めに食べる”


●食物繊維の多いレタス野菜類を最初に食べ、血糖値の上昇を緩やかにする


それでも、眠い場合には、20分くらい昼寝を取り入れるとだいぶスッキリしますよ!



ママはお子さんの食べ寝を成長過程で必要な期間と捉え、ゆったりとした気持ちで見守ってみてください!



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【参考】


※ 海外の人気食べ寝動画 『Cutie twins Aj and Mj fall asleep eating spaghetti』 – YouTube



【著者略歴】※ おおたけちほ・・・1988年生まれ。学生時代から、興味がある人には即アポ、即会いに行く性格で、過去にインタビューをした著者、経営者は1,000人を超える。自身でも経営者を経験した後、引き出しを増やすべく現在は都内の保育園に栄養士として勤務しながらフリーライターをしている。



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