急速な都市化やその発展による大気汚染によって、夜空に見える星の数は、特に都市部で減ってきています。すでに2001年の時点で、世界人口の20%は肉眼で天の川を見ることができないところに住んでいるそうです。
まだ満天の星空を楽しめる場所は残されていますが、その場所を大切にしよう、という運動も日本を含め、世界中で行われています。
そんななかなか楽しめなくなってきた満天の星空。今回は海外サイトDistractifyで紹介されていた47の満天の星空を楽しめるスポットのうち、7つを厳選してご紹介します。あなたはどの場所に行ったことがありますか?
1.アメリカ・ニューメキシコ州 − チャコ文化国立歴史公園
西暦900年から1150年にかけてプエブロ文化の栄えたチャコ・キャニオン。未だにその遺跡群が残っていて、世界遺産にも登録されています。悠久の歴史に浸りながら眺める星空はよりいっそう神秘的なものになるでしょう。
|
|
2.チリ − セロ・アーマゾネス
チリ・アンデス山脈の山で、標高3064メートルの山頂は、年の89%は夜間に雲がない状態という、夜空の鑑賞には最適の場所。そのため、なんと1000億円以上をかけてE-ELTという超巨大天体望遠鏡が建設されています。莫大なお金を投じて天体観測が行われている場所、つまりそこは最高の星空を眺める事ができる場所の1つとも言えます。
3.アメリカ・ユタ州 − ブライス・キャニオン
ユタ州の砂漠のど真ん中にあるブライス・キャニオン。月のない夜にはなんと肉眼で7500もの星が見えるそうです。7500以上の星が見えそうなくらい、とてもクリアな星空と自然が織りなす情景は一見の価値があります。
4.イギリス − ノースアンバーランド国立公園
イギリスで最も暗い夜空が見える場所ノースアンバーランド国立公園。暗い夜空は星の観察に最適な環境、そんな夜空の保護を目的とした非営利団体・国際ダークスカイ協会の選ぶ「ダークスカイ・パーク」の1つにも選ばれています。
5.カナダ・ケベック州 − モン・メガンティック国立公園
こちらも同じく国際ダークスカイ協会が選んだ世界初の星空保護地区。天文台施設もあり、天体観測にたくさんの人が訪れます。まるで絵に描いたような星空を見る事が出来る場所としても有名だそうです。
6.ナミビア − ナミブランド国際星空保護区
アフリカ最大規模の自然保護地区は、星空の保護地区でもあります。大自然のまっただ中から見える星空は格別。星空とアフリカの大自然が織りなす情景は、自然の神秘を心の底から感じる事ができます。
|
|
7.カナダ − モレーン湖
昼間には、湖とそれを囲む山々の美しい風景が楽しめるモレーン湖。夜には満天の星空と、足下には湖に反射した星空が浮かび上がり、幻想的な光景が見れます。こんな星空を見る事が出来るなら、1度は訪れてみたい場所ですよね。
どの場所も便利な都市部から離れているため、不便な場所にあります。しかしながら、不便な場所だからこそ、普段は目にする事ができない光景なのかもしれません。
普段は目にする事が出来ない、満天の星空を眺める旅に出かけてみませんか?きっとそこには想像を超えた世界が広がっているに違いありません。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
Via: 47 Of The Last Places On The Planet To Witness The Night Sky As Nature Intended
|
|