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バラク・オバマ大統領に対する信任投票とも言えるアメリカの中間選挙で、野党・共和党は下院だけでなく上院でも大きく議席数を伸ばし、過半数を奪回しそうな勢いだ。
4日の中間選挙では、定数435の下院の全議席の改選の他、上院の定数の約3分の1にあたる36議席、それに36の州知事の選挙が実施された。選挙戦のカギになったのは、なにより40%前後にまでオバマの支持率が低下したこと。さらに党派間の対立による政治の停滞や、多くの中間層が実感できる程には国内経済が回復していないこともオバマの逆風となった。
共和党は上院で議席を伸ばす勢いだが、事前の世論調査によれば8〜10州では共和党、民主党のどちらが議席を取るかわからない接戦となっている。共和党が現在の45から議席を6増やし、2006年以来8年ぶりに上院の過半数を取れるかどうかはまだはっきりしていない。
最終的な結果が出るのは年末から年明けになる可能性もある。同じ党から複数の候補が出馬できる制度のルイジアナ州やジョージア州では、12月や来年1月の決戦投票で候補者が過半数を獲得するまで当選が決まらない可能性もあるからだ。
共和党が上院選も制すれば、議会上下両院を共和党が牛耳ることになる。
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そうなれば、オバマは就任以降で最も劇的な政治的変化に対処しなければならない。共和党が反対する政策に関しては大幅な妥協を余儀なくされ、残り2年の任期中は難しい政権運営を迫られるだろう。
しかしオバマ周辺は、中間選挙の結果がオバマに政治戦略の転換を迫るものではないとはねつける。大統領報道官のジョシュ・アーネストは、上院選で民主党が苦戦した州の多くは、前回12年の大統領選でオバマが共和党候補のミット・ロムニーに負けた州だと指摘する。
中間選挙の意味について会見で聞かれたアーネストは、「勝敗地図だけを見て、中間選挙の結果に大統領選と同様に大きな意味があると考えるのは賢明ではない」と、話している。
IBTimes(アイビータイムズ)米国版
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