2015年に登場するであろうiPhone7はどうなるか

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2014年11月19日 11:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

来年の事を言えば鬼が笑うというが、iPhone 6のムーブメントが一段落したいま、次世代機になるであろうiPhone 7のことを考えてみたい。いったい、どのような姿となるのだろうか。

iPhoneシリーズの歴史を振り返る

最初期のiPhoneが登場したのは2007年。

故スティーブ・ジョブス曰く「タッチ操作のできるワイドスクリーンのiPod」「革命的な携帯電話」「インターネットコミュニケーター」な3.5インチのディスプレイを持つ、スマートフォンのベンチマーク的存在だった。ストレージの容量は今から思えばあり得ないほど少ない4GBモデルも存在した。最大容量は16GB。

2世代目のiPhone 3G(2008)はその名の通り3Gネットワークに対応したモデルで、日本を含めた22地域で販売。3世代目のiPhone 3GS(2009)は高速化され、オートフォーカスのカメラなどの新機能が投入された。また32GBモデルが登場したのもiPhone 3Gからだ。

大きく変わったのは4世代目のiPhone 4(2010)からだ。強化ガラスを用いたモノリスのようなデザインをまといつつ小型化。画面サイズこそ3.5インチのままだが、960×640ピクセルという高精細なRetinaディスプレイやTV電話(FaceTime)用のフロントカメラが採用される。またCPU、GPU、メモリを積層実装したPackage on packageのApple A4が使われる。iPhone 4S(2011)ではデュアルコアApple A5、Siri、裏面照射型800万画素CMOS、明るいレンズ、フルHD動画撮影機能などが採用され、ストレージは最大64GBになる。

そしてiPhone 4シリーズの意匠を引き継ぎつつも16:9のワイド比率4インチディスプレイとなったのがiPhone 5(2012)だ。充電、PCとの同期およびアクセサリとの接続用に使われる端子が30ピンDockコネクタから、表裏のないLightningコネクタに変更される。プロセッサーはApple A6。LTEにも対応する。2013年にはiPhone 5のスペックをポップなデザインの筐体で引き継いだiPhone 5cと、指紋認証センサーTouch IDや64ビットプロセッサApple A7チップを採用したiPhone 5sが登場した。

快適だが大きくなったiPhone 6/iPhone 6 Plus

現行モデルのiPhone 6/iPhone 6 Plusはそれぞれ画面サイズが4.7インチ(1,334×750ピクセル)/5.5インチ(1,920×1,080ピクセル)と大型化。Nexusを代表とするライバルのAndroid勢も大型モデルに人気が集まっている(2014年12月にリリースされるNexus 6はなんと5.96インチ!)が、そのトレンドを追いかけたようなモデル展開をしている。

なおiPhone 5sも引き続き併売されており、コンパクトなモデルを好むユーザーが型落ちとなった現在も注目を寄せている。

iPhone 3gs¤ÈiPhone 6 Plus

実際にiPhone 6/iPhone 6 Plusは大きい。筆者はiPhone 6 Plusを用いているが、大きくて使っているときに落としてしまうかもという恐怖感から、いままではほとんどつけなかったケースを装着し、さらに文具王こと高畑正幸氏が考案したバード電子の「iPhoneの取っ手」をつけている。

iPhone 6 Plusを購入したことに後悔はない。しかし、iPhone 6/iPhone 6 Plusのパワーとスピードを持つiPhone 4/5サイズのプレミアムコンパクトなiPhoneを待ち望みたくもある。しかし、その願いは叶わないとみている。

ユーザからの期待度の高いiPhone 7

iPhone 7がどのような性能となるのか、アマゾンのジェフ・ベゾスが出資した経緯をもつウェブニュースメディアのBusinessInsiderは以下のようにアップデートしてほしいと伝えている。

・サファイアガラスの採用:ゴリラガラスよりも硬度が高いサファイアガラスは確かに期待度が高い。しかしアップルと契約していたGT Advanced Technologiesが破産したこともあり、他の適切なサプライヤーと契約しない限り難しいかもしれない。

・リバーシブルUSBポートの採用:2014年3月、欧州議会はEUの市場で販売される携帯電話などの無線機器の充電コネクタをmicroUSBに統一する議案を可決した。また8月にはLightningコネクタのように両面どちらでも指すことのできるmicroUSB Type-Cの規格が完成した。アップルがLightningにこだわってEUの市場を捨てるとは考えにくいし、現実としてUSBポートの採用はありえるだろう。

・ワイヤレス充電/給電システムの採用:コネクタを使わず、本体を給電ドックやマットの上に置くと充電されるシステムは確かに便利なもの。ただ、今までのアップルの選択を考えると、Qiのような既存のシステムは使わず、新たな企画を立ち上げるのではないだろうか。

・より解像度の高いディスプレイ:いつしかAndroidが牽引するようになった、高画素高密度なディスプレイの採用が加速。確かにiPhone 6サイズでフルHDの解像度をもってくることは考えられる。

・よりタフで交換可能なバッテリー:バッテリー容量を増やすのか、低消費電力化に磨きをかけるのかまではわからない。しかし1回の充電で長時間使えるというアークテクチャは誰もが求めているものだ。しかし交換可能なバッテリーは期待したいけれども、薄型にこだわってきたアップルが本当に採用するのか、疑問が残る。

・リムーバブルストレージの採用:交換可能なバッテリーと同様、ボディサイズの増大に直結するメモリカードスロットの採用は難しいだろう。

・自撮りに向いたフロントカメラ:セルカ棒(一脚の一種)と自撮りが世界的な流行を見せている現在、フロントカメラの品質アップは求めたい。

・防水仕様:必須!

ハイエンドAndroidの魅力を超えねばならないiPhone 7あるいはiPhone 6s

上記を見ていると、iPhone 7にはNexus、Galaxy、Xperiaのハイエンドモデルに対抗するための魅力が欲しいという声が聞こえてくる。日本国内ではiPhoneの人気は高いが、8月にIDCが発表したデータによると世界的なモバイルOSのシェアはAndroidが84.7%、iOSは11.7%と大きく引き離されている。

Androidには新興国用の安価なモデルも多数あるというのも理由の1つだろう。しかしアップルが、リーズナブルなモデルを作って対抗することはないだろう。その手はすでにiPhone 5cで失敗しているからだ。

iPhone 6 / iPhone 6 Plusは売れ行きが好調。3日間で1,000万台を売り上げ、1か月で2,000万台を突破したという話もある。つまり、iPhone 6 / iPhone 6 Plusの路線は間違っていないと、市場がそう判断してる。誰しもこの追い風にはのるだろう。つまり、来年登場するiPhone 7はマイナーチェンジモデルとなるのかもしれない。iPhone7の予想をしておきながら変な話だが、それこそ本体名もiPhone 6sとなるのではないだろうか。

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