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現在、スマートフォンなどのインターフェイスとして、タッチしなくても操作できる技術の開発が盛んだ。ジェスチャーコントロールや音声コントロールによるものである。主流は一般のユーザーが使うことを想定したものだが、こういった技術は手などに障害を持つひとに大きなメリットをもたらすはずだ。
そして、そういった手の不自由なひとのためのスマートフォン技術が試作を終えて、クラウドファンディングのサイトINDIEGOGOで量産化のための資金を募集している。Sesameと名づけられたこのスマートフォンは、一切タッチすることなく操作ができるというものだ。
これはGoogle NEXUS 5をベースにして専用のソフトウェアを搭載したものだ。ユーザーが頭を動かすとそれを検知してコマンドとして認識するほか、音声によるコントロールもできる。そして、本体にタッチすることなく、通常のスマートフォンができることならなんでもできるという。
![Sesame03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/11/Sesame03.jpg)
Sesameを起動するには、「Open Sasame(開け、ゴマ)!」といえばいい。そうすればスマートフォンはONになり、前面のカメラでユーザーの頭の動きを検知するようになる。具体的には、頭の動きでカーソルを動かし、「はい」「いいえ」のジェスチャーで操作する。この機能は調整が可能で、わずかに動かすだけでも反応するようにセッティングできるという。
![Sesame02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/11/Sesame02.jpg)
この頭の動きを検知する機能は、もともとテレビゲームで採用されていたものだ。脊椎損傷による四肢麻痺をわずらっている創業者のGiora Livne氏がその機能をテレビで見て、スマートフォンの操作に応用することを思いついたという。そしてそのときテレビに出ていた技術者のOded Ben Dov氏に連絡をとり、共同でこのプロジェクトを開始した。
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現在試作はできているが、製品化のための最後の作業のために資金を募集している。また、いまのところはGoogle NEXUS 5のみ対応だが、今後はそのほかのAndroid端末にも対応機種を広げていく予定だという。
![Sesame04](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/11/Sesame04.jpg)
手が不自由なひとやベッドに寝たきりのようなひとでも、スマートフォンを使ってツイートもできるし、フェイスブックに投稿することもできるようになる。世界が一気に広がるのではないだろうか。
*出典:INDIEGOGO -World’s first Touch-free Smartphone, designed for people with disabilities-