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売れ行き絶好調のiPhone 6/6 Plus。しかし、人間というのはわがままなもの。すでに次期iPhoneがどんなものになるのかを考えてしまう。
そこに飛び込んできたニュースが、「ゴリラガラス4」の登場だ。
ゴリラガラスとは、米コーニング社が開発するスマートフォンの液晶パネルの保護ガラス。iPhoneシリーズではiPhone 4から採用されており、iPhone 6/6 Plusにも使われている。
最新版となるゴリラガラス4の特徴としては、一般的な保護ガラスに用いられているアルミノ珪酸塩に比べ2倍以上の耐久性を持っている点。
同社の実験によると、ゴリラガラス4を採用したデバイスを1mの高さから落下させても、80%は割れないという。厚さは0.4〜2mmまで自由に加工できるそうだ。
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こちらが実験動画。
なかなかのタフネスぶりだということがわかるだろう。
iPhone6/6 Plusでサファイアガラスが搭載されたかもしれない
iPhone 6/6 Plus発売の際に一部で噂されていたのが、「サファイアガラスが搭載されるのでは」というもの。
サファイアガラスは、その硬度が魅力。通常のガラスの2倍ほど硬く、ダイヤモンドの硬度に迫るほど。さらに強度もあり、ステンレスの10倍相当だ。高級腕時計などに採用されたり、防弾ガラスなどにも使われたりしている、強化ガラス界では名実ともにトップクラスのガラスだ。
ただし、コストが高いという弱点がある。そのため、毎回「次期iPhoneにはサファイアガラスが使われるのでは?」と噂されるものの、実現していない。
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しかし、iPhone 6/6 Plus発売前には、アップルがサファイアガラスの原料となる大量のサファイアクリスタルを購入したという噂が流れ、いよいよサファイアガラス搭載かと思われた。しかし、サファイアガラス製造パートナーであったGT社が倒産してしまったことにより頓挫したと言われている。
実際、iPhone 6/6 Plusにはゴリラガラス3が採用された。もしGT社が倒産しなければ、サファイアガラスが搭載されていたのだろうか。
これは筆者の予想だが、当初はサファイアガラスが採用される予定だったのではないだろうか。
その根拠はデザイン。今回のiPhone 6/6 Plusは、本体の端までガラスで覆われているデザインとなっている。これにより、落下させてしまった際にガラス面が割れてしまう確率が大幅に上がったように感じる。筆者の周りも派手に割れている人がいるし、筆者自身も角部分にヒビが入ってしまった。
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アップルとしては、このデザインはサファイアガラスの硬度と強度を前提としたものだったのではないかと感じるのだ。それならば、少しは納得が行く。
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落下による画面破損が多いのは、サファイアガラスよりも弱いゴリラガラス3が採用されたからではないだろうか。
次期iPhoneはどうなる?
さて、次期iPhone。iPhone 6sになるかiPhone 7になるかはわからないが、サファイアガラスが採用される可能性はあるだろうか。
その可能性は低いと感じる。
なぜなら、ゴリラガラス4はほぼサファイアガラスと同じレベルの強度になっているからだ。それならば、無理にサファイアガラスを採用する必要はない。
すでに2015年初頭から各スマートフォンメーカーに供給が開始される予定となっており、来年のスマートフォンにはゴリラガラス4が搭載されるだろう。
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次期iPhoneも、iPhone 6/6 Plusと同じデザインであるならば、ガラス面の強化は必須事項。割高なサファイアガラスを使うより、安定供給ができて硬度・強度ともにパワーアップしたゴリラガラス4が採用されるほうが自然な流れだ。
正直なところ、iPhone 6にしてから「落として画面を割ってしまうかもしれない」(実際に割ってしまった)という思いが強く、なんとなく落ち着かない。
ゴリラガラス4の採用により画面破壊の呪縛から逃れられるのならば、それはとても幸せなことだ。より硬く、より強く。タフなiPhoneになるためのマストパーツになるだろう。
*参考:Corning Redefines the Standard in Damage Resistance With Gorilla® Glass 4