アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で一台のドローンのプロジェクトが資金調達を開始したところ、わずか18時間で1,100万円(59,000ポンド)以上の応募を集め人気となっている。
最近では様々なドローンのコンセプトが発表されているが、そのドローンは一体どのような物なのだろうか?
このドローンの正体は「ZANO」というもので、今までのドローンのイメージからは想像もつかないような”手のひらサイズ”に仕上がっている。
サイズはなんと縦横ともに6.5cmで、重さも55gと超小型設計。連続飛行時間は10〜15分、操作範囲は15〜30m、最大速度は時速約40kmで、操作はスマートフォンのアプリを使ってする。
本体の性能面では5メガピクセルのHDビデオカメラを搭載し、障害物回避機能や自動追尾・ジャスチャー操作も可能となっており、今までの大型のドローンに引けを取らない性能が備わっている点も魅力の一つだ。
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小型ドローンのメリットとデメリット
まず小型ドローンのデメリットとしては、人に見つかりにくいのでプライバシーを守らない撮影などに悪用されてしまう可能性がある。
メリットは、なんといっても持ち運びやすいのでアウトドアでの撮影などで大活躍してくれるところにあるだろう。
また今後災害地などでも活躍する可能性も秘めているので、一般用では操作可能距離を制限し、災害用では耐久性を増加させ、遠距離まで操作できるなどの違いを生み出せれば、悪用などを防げるうえに人の命を救う可能性も生まれてくるかもしれない。
このプロジェクトの今後は
この「ZANO」は現在プロトタイプの状態だが、冒頭でも紹介したように出資募集サイトでかなりの人気を博しているので、今後の製品化や普及までの道のりはとても明るいものと言えるだろう。
また、クラウドファンディングの支援金額に応じて、ターゲット追尾撮影、顔認識、パノラマ撮影、画像編集、複数同時操作などの機能も追加する予定だ。
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予定価格は約139ポンドで、2015年6月出荷予定とされている。
*参考:ZANO – Autonomous. Intelligent. Swarming. Nano Drone. by Torquing Group Ltd — Kickstarter