今回ご紹介するのは築地場内にあるチキンライスの名店「鳥藤(とりとう)」。
チキンライスといってもケチャップ味の日本の洋食スタイルの物ではなく、東南アジアを中心に食べられている「海南チキンライス」という料理。
海南鶏飯(ハイナンチーファン)と呼ばれ、茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米を共に皿へ盛り付けたマレーシアやシンガポールなどの東南アジア周辺地域で一般的な料理で、タイではカオマンガイとも呼ばれている。
また、こちらのお店は業務用鶏肉卸専門店が経営するお店。そのため、お店では通常の親子丼に加え、シャモを使った親子丼や、希少部位のボンジリと呼ばれるニワトリの尾骨の周りの肉を使った丼なども楽しめるなど、築地場内で鳥といえば「鳥藤」と言われるくらい有名なお店なのだ。
そんな築地で有名な鶏肉の卸専門店が経営するお店が、アジアングルメの「海南チキンライス」を作ったら……答えは美味しいに違いないのだ。
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まずはチキンライスを作るときの茹で汁がまったく違う。脂っぽくなく、それでいてトリのダシの奥行きを感じる味わい。こちらのダシはチキンライスと同時に提供されるため、まずはダシを味わって頂きたい。
そしてご飯の上にトッピングされている茹で鶏。こちらの歯触りはあくまで軽く、まるで極上の鶏ハムを食べているかのような味わいだ。
そして味にアクセントを加えてくれるのが、3種類のタレ。少し甘辛い醤油ダレにチリソース、そしてショウガを使った特製のタレと、そのどれもが極上の鶏ハムと非常にマッチする。
東南アジアで食べるチキンライスとは少し違い、ファーストインプレッションはそのどれもが優しい味わいであるが、食べ進めるに連れてじわじわっと底力を感じるような、ウマさが止まらない味わいなのだ。
こちらのお店は築地市場内にあるお店。つまり今後予定されている築地市場の移転が実施されると同時に、お店そのものが無くなってしまう可能性が高い。
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できるだけ早いうちに味わっておきたい、いやもう絶対に見逃せないと言ってもいい、築地グルメの一つだ。
もう今年も12月、ぜひ年越しの食材を築地で購入する際には、築地のアジアングルメの1つチキンライスをお試しあれ。
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お店 鳥めし 鳥藤(とりとう) 場内店
場所 東京都中央区築地5-2 築地市場 魚がし横丁 8号館
営業時間 6:00〜14:00
定休日 日曜・祝日・休市日
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