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毎回の準備が大変な離乳食や幼児食。手間暇かけて作ったのに、子どもが全然食べてくれなかったりすると「なんで食べてくれないの〜!?」疲れ切っているママも少なくないかと思いますが、小さな子どもの食が進まない原因として昨今、実は“歯の本数と食材が合っていなかった”いう意外な背景が浮き彫りになってきたのです。
今回は離乳食〜幼児食前期の食の悩みを、ママ歯科医師である筆者がお伝えします。
■意外な理由!子どもが苦手な食材7つ
小さな子どもが食べにくい食材ってすぐに思い浮かびますか? 実は離乳食にも積極的に取り入れがちな食材も、そのままでは子どもに取っては食べにくかったりするのです。
1)ぺらぺらしたもの・・・レタス、わかめ
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2)皮が口に残るもの・・・豆、トマト
3)硬すぎるもの・・・かたまり肉、えび、いか
4)弾力のあるもの・・・こんにゃく、かまぼこ、きのこ
5)口の中でまとまらないもの・・・ブロッコリー、ひき肉
6)唾液を吸うもの・・・パン、ゆで卵、さつまいも
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7)匂いの強いもの・・・にら、しいたけ
噛める環境が整っていないのに「食べさせないと顎が育たないのでは……」と焦って与えてしまうと逆効果。苦手意識がついてしまったり、よく噛まないで飲み込んでしまうといった嚥下上の問題につながることも。
■食材は「歯の本数」に合わせてセレクトしよう
前歯が生えてくると、舌で食べ物を潰すようになります。
そして、1歳頃は奥歯が生えるために歯ぐきが膨らみ、そこを使って食べ物を潰すことができるように。すると、少し硬めのものが食べられるようになるのです。ちょうどこの頃は手づかみで食べ物を口にもっていき、前歯で噛み切ることをスタートする時期。
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ようやく1歳半頃、第一乳臼歯が生えてくると噛むことを覚え始めます。2歳半〜3歳頃に第二乳臼歯が生えてきて、すりつぶしができるようになります。こうして、3歳頃にやっと様々な食品が食べられるようになるのです。
月齢で決めず、奥歯が生えそろうまでは煮込みハンバーグのように軟らかい食品を食べさせて、第一乳臼歯が生えそろったらもう少し硬い卵焼き、コロッケなどが食べられるようにトライさせていきましょう。
■幼児食をスタートするのは第一乳臼歯が生えそろってからでOK
現在は月齢で離乳食完了期が決まっていますが、歯の生える時期は子どもによって差が大きいもの。
子どもが食べないと焦ってしまいがちですが、「うちの子は歯の生え方が遅いんだわ」とのんびり進めていいのです。家族でご飯を食べる時間って楽しいな〜と子どもが感じられるのが1番ですね。
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【筆者略歴】
※ 進藤ゆきこ・・・専門家ライター。自身も子育て真っ最中の歯科医師、歯学博士。「毎日のオーラルケアをママとベビーのハッピータイムに」をモットーに、親子でお口の健康をもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいる。
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