「動く」フィギュアという新たなロボットの世界

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2014年12月25日 11:10  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

腕や足、首に腰などが可動して、自由なポーズがつけられるアクションフィギュアが人気だ。

そのアクションフィギュアを自動的に動かそうとしている、スピーシーズという会社がある。1996年にソニーでVAIOの設計課長を務め、1999年には犬型ロボットAIBOの技術管理室長を勤めた春日知昭氏が興した企業で、2004年から二足歩行ロボットをリリースしてきた。彼らはホンダのアシモと共に、日本のロボットムーブメントを作り、支えてきたチームといえよう。

そして2014年。ロボットは一般的な存在となってきた。

ロボカップやROBO-ONE、ロボコンといった競技大会が多数開かれ、ロボットキットが数万円で購入できるようになり、誰でも手軽にはじめられるホビーとなってきた。アトムやドラえもんの世界はまだ先であるが、僕らが子供の頃に夢描いた時代の扉は大きく開かれた。


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キャズムを超えた本年。スピーシーズは新たな取り組みを発表した。それが「動く」フィギュアのMotion Figure System MF201だ。

従来の二足歩行ロボットは、ロボット本体内に多くのサーボモーターを組み込む必要があることから、柔道選手のようなガッチリとした体型にならざるをえない。しかしMF201は歩くことを諦めるかわりに、土台となるからくりユニット内に駆動部を収納。女性フィギュアのようなスマートなスタイルを維持しながら、ワイヤーで20の関節を可動させることに成功している。また各モーションに合わせた音声再生も可能だ。

さらに次世代機のMF301はコントロールワイヤーを背部から通すという、エヴァンゲリオンのアンビリカルケーブルを思わせるスタイルを目指すという。この方式により両手両足の駆動も、ジャンプといったポージングも可能になるという。

このMotion Figure Systemは、まずホビー&トイの市場で、新たなアクションフィギュアの根幹技術として使われていくと思われる。規定のサイズとなるならばサードパーティとして外装パーツを作り、頒布することも可能になるだろう。3Dプリンタの普及と共に、新たなビジネスとなる可能性を感じさせる。

また駆動部を本体から離して一極集中させることで、本体部の大幅なダイエットも可能になったことから、人間大のサイズ展開もできるとのこと。そうなれば様々な施設のアナウンスロボットの根幹技術としても期待できるだろう。

*参考:スピーシーズは、動くインターネットエンタテインメントを創造する会社です。

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