海外で注目の「次世代モビリティ」が日本で流行らない理由とは

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2014年12月26日 12:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

数年前からクラウドファンディングサイトで「電動スケートボード」や「電動スクーター」のファンドが目立ってきていたが、気がつくと米国ではAmazonなどのショッピングサイトでそれらが手軽に購入できるようにまでなっているようだ。

海外ではデスクトップPC並みの値段で購入できる

2000年代初期の「セグウェイ」発表から、個人向けの超小型EV開発に各国の企業が注目しているのはご存知だろう。キックスクーターに動力を設けたような乗り物にのって、スイスイ走行する様子は衝撃的で、私たちが想像した「近未来」がそこにはあった。

以前「都市を滑空する次世代の超小型EV「アーバン グライダー」」でもご紹介したように、最近ではワンホイールのタイプが主流のようである。低速度で乗っても自立できるようにセルフバランサーが搭載され、少し練習すれば誰でも乗りこなせるような工夫がなされている。

バッテリーも進化しており、1時間かそこらの充電時間でOK。主に車を所有する必要がない都市部や広いオフィスなどでの運用が期待される。

こういったいわば「次世代モビリティ」が、海外ではすでに簡単に購入できるようになっているのはご存知だろうか? 米国版Amazonを覗いてみると「One-wheel〜」や「Self-balancing Scooter〜」といったキーワードで何台もヒットするのだ。

Amazon One-wheel Self-balancing_Scooter

だいたい500ドル〜2,000ドルくらいで販売されており、デスクトップPC並みの値段で購入可能。

日本に全くユーザーがいないのは何故?

ところで「セグウェイ」をはじめとした次世代モビリティを、日本であまりみかけないことに疑問をもっている方も多いのではないだろうか。答えはシンプルで、まだ法律で認められていないからである。

自動車や自転車、スクーターは国内の法律や役所で定めた仕様や規格にそって作られており、公道を走っても問題無いとされている。電動機付き車椅子や電動機付き自転車も同様。「セグウェイ」のような乗り物は単純に、まだ公に”認められてない”ということなのだ。安全基準を満たしたとしても、公道を走った際の事故のリスクなどクリアしなければならない壁がまだまだあるのだという。

欧米ではEPAMD(Electrical Personal Assistive Mobility Device)と呼ばれる法律によって走行が認められている。また、自転車の所有率が高い中国でも最近、同様に認められ始めているようだ。

ちなみに、読者のみなさんは国内でセグウェイが認められたら乗ってみたいと思うだろうか? 自動車はさておき、自転車やバイク、スクーターに代わる選択肢として次世代モビリティが注目される日は日本に来るのだろうか。

*参考:Amazon.com : One-wheel Self-balancing Scooter Unicycle Free Shipping for Christmas : Sports & Outdoors

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