![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20141227_91018_003.jpg)
既に盛り上がりを見せているというか、来年はますます盛り上がるであろうと予想されるのが、消える系メッセージアプリだ。
消える系と呼ぶ理由は、メッセージや画像を誰かに送信した後、一定の時間が過ぎると送信者の端末からも、受信者の端末からも、サーバーからもそれらの画像やメッセージが自動的に消滅してしまうことにある。
私などは古いタイプの人間なので、デジタル機器を利用するのは、ありとあらゆる記録が無制限に残せるからこそではないか、と思ってしまうのだが、このような考えは古いようだ。
刹那的なメッセージのやりとりだからこそ、気軽に受け渡しできるし、重要なあるいは深刻な内容も、時間が来れば消えてしまう、ということが気持ちを楽にさせてくれるのかもしれない。
いや、難しく考えなくても、既に日常の会話などは、口にして聞き取られたその途端に消えていっているではないか。
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ああ、そういうことなのか。むしろ消える系メッセージアプリは、より自然な会話に近付いているのかもしれない。
そんな消える系メッセージアプリは、既に多くリリースされている。来年はさらに消える系アプリがコミュニケーションの主流となるのではないだろうか。
話題の消える系メッセージアプリ9選
盛り上がりを見せつつある消える系メッセージアプリは既に多くあるが、その中で目立っている物をピックアップしてみた。
![Snapchat](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Snapchat-690x387.jpg)
どうやらこのSnapchatが消える系メッセージアプリの火付け役らしい。2011年9月には既にサービスが提供されている。
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このSnapchatの特徴を書けば、実は他の消える系メッセージアプリの説明もほぼ終わったようなものだ、と言えるほどベーシックだ。
ユーザーが写真や動画を、個人やグループに送信する。その際、写真にはキャプションや落書きを書き込むことができ、また閲覧時間も1秒から10秒の間で設定することができる。
受信した側が閲覧すると、設定された時間が経過と共にそのデータは削除されてしまう。ここがミソだ。二度見できない。
そのため茶目っ気のある写真などを送信し合う楽しみ方だけでなく、きわどい写真や動画を送信できるため、性的利用の増加が問題にはなっているという。
Wickr
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![Wickr](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Wickr-690x387.jpg)
こちらもSnapchat同様の利用方法で、メッセージ、写真、ビデオなどに加えてファイルも閲覧秒数を指定して送信できる。Snapchatより後発で2013年5月にリリースされている。
差別化としてはセキュリティーの強さが売りで、ビジネスユースもターゲットにしている。データは暗号化され、サーバーに一時的に保存されるデータも暗号化されており、すぐに削除される。
このセキュリティーの強さが、ビジネスシーンや医療シーンで使われるのではないかと期待されているようだ。
ちなみに当初モバイル端末だけで利用されていたが、OS X、Windows、Linuxのデスクトップでも利用できるようになっている。
Tiger Text
![Tiger Text](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Tiger-Text-690x387.jpg)
こちらも自動的に消えるテキストで情報交換を行える。秘密のメールが受信簿に残っていたことでトラブルが起きる、といった不安から解消されるアプリだ。
メッセージは設定した寿命が来れば送信者側と受信者側の端末から完全に消えてしまう。
スパイ映画の様だが、メッセージを確認すると、消去されるまでのカウントダウンが始まり、最後には消えてしまう。
SeeSaw
![SeeSaw](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/SeeSaw-690x387.jpg)
こちらもSnapchatと同等の機能を備えているアプリで、画像や動画を送信でき、1秒から8秒の間に消えてしまう。
また、写真にキャプションや落書きを追加できるところもSnapchatと同様だ。
特徴的なところは、相手がSeeSawをインストールしていなくても、LINEやSMSで送信出来るところだ。
Hidden Chats
![Hidden Chats](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Hidden-Chats-690x387.jpg)
LINEが追加したSnapchat的な新機能がHidden Chatsだ。やはりメッセージが設定した時間で消えるようになっている。
ただ、テキストや写真の他、スタンプや位置情報なども送信できるらしい。
Magic
![Magic](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Magic-690x387.jpg)
こちらも他のアプリ同様、指定した時間だけ閲覧できる画像やメッセージを送信することができる。
CONNECT / TonTon
![CONNECT_TonTon](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/CONNECT_TonTon-690x387.jpg)
CONNECTもTonTonも共にココネ株式会社がリリースしているアプリだ。
CONNECTはLINEに似たメッセージのやりとりができるが、メッセージが時間の経過に伴い消えていく仕組みになっている。
一方、TonTonは相手が現在メッセージのやりとりが可能かどうか、ノックすることで確認できるアプリだ。メッセージのやりとりが可能であれば、相手からもノックが返される。やはりメッセージは時間と共に薄くなって消えていく。
muuk
![muuk](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/muuk-690x387.jpg)
muukはmixiがリリースした消える系メッセージアプリだ。だが、mixiIDとの連携は行われていない。
muukの写真は消えるまでの時間指定ができず、3秒と決められている。
自撮り画像を添付することで、その瞬間の感情を伝え合うことができるというのが売りだ。つまり情報伝達のツールではなく、感情伝達のツールである、という位置づけになっている。
従って、無意味で無価値な会話こそを楽しめるということらしい。
Beetalk
![Beetalk](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/Beetalk-690x387.jpg)
Beetalkはタイのスタートアップ企業がリリースしている消える系メッセージアプリだ。
すでにタイだけではなく、シンガポール、マレーシア、ベトナムなどでも使われ始めている。
送信した情報は15秒で消える。面白いのは、自分の周辺でBeetalkを使用しているユーザーを自動的に検索する機能だ。
より会話に近いデジタルコミュニケーションへ
メッセージや画像、動画が送信後に残らないということは、炎上も起きないということになるだろう。
その気楽さが、よりきわどい情報のやりとりを加速させるかもしれない。
ただ、冒頭でも述べたとおり、コミュニケーションの原型とでも言うべき「会話」は、瞬時で消え去ってしまうものだった。つまり、デジタルデバイスを利用したメッセージのやりとりが、より会話に近付いているとも言える。
この気軽さが、2015年にはさらに浸透すると予想される。