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まもなく1年のなかでも最大の渋滞、混雑が起こる帰省ラッシュの時期がやってくる。その渋滞、混雑を緩和することはできるイノベーションはないものか。
そこで今回は、将来的には帰省ラッシュを緩和してくれる可能性がある技術を5つピックアップしてみよう。
1:自動運転なら混雑していても疲れない
搭乗者がクルマを運転する必要がなければ、渋滞にはまったとしても疲労や苦痛はかなり低減される。
また、車間距離を正確に保てるようになったり、運転者の不注意による事故を防ぐことができれば、渋滞そのものも緩和することもできるだろう。そんな交通環境を実現してくれると期待されるのが、自動運転の技術だ。
いつごろまでに、どこまで実現するのかはわからないが、クルマは自動運転化に向かっているといって間違いはないだろう。未来の帰省ラッシュの際に、渋滞や混雑を避けられるように過去記事「クルマの「自動運転」化がもたらす功罪とは?」を読んでおいてもいいかもしれない。
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2:空飛ぶクルマなら渋滞知らず
もっとラジカルな方法で渋滞を避けれることも考えられる。
空には渋滞がない。つまり空飛ぶクルマがあれば、家の近くから離陸し、高速道路の長い渋滞を見下ろしながら故郷の近くに着陸し、あとは道路を走って実家に向かうことができる。まさに渋滞知らずだ。
もっとも空飛ぶクルマが一般に普及するには、かなりの法整備が必要だろうし、あまり普及すると、空が混雑してしまうかもしれない。そのあたりの問題は過去記事「空飛ぶクルマが直面する5つの課題」でも語られている。
3:バーチャルで会えれば、それで満足できる
インターネットの発達で、離れた所に住んでいる実家の父母に、その日に撮った子供の写真や動画を見せることが可能になった。
さらに進んで、3D映像と立体的な音響で、孫が動きまわり、駆け寄ってきてくれる映像を見ることができれば、わざわざ帰省ラッシュの厳しい時期に実家に帰らなくても、父母は満足してくれるのではないだろうか?
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そんなバーチャルリアリティの実現には、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が適している。過去記事「デジタルな世界に没頭できるHMDはあらたなスクリーンとなるのか」では、最新のHMDを紹介している。HMDが一般に普及して、より臨場感のある体験がだれでもできるようになる時代は近いのかもしれない。
4:離れた町にいる孫を抱くこともできる
![NHK_5-690x432](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/NHK_5-690x432.jpg)
その場にいない孫が立体的に動きまわるだけでなく、抱きしめられることもできるとしたら、それこそ無理をして大渋滞のなか実家に帰らなくてもいいだろう。
そんな技術も研究されている。過去記事「遠く離れた我が子を抱ける!? 「触り心地」を伝える未来技術」では、NHKと東京大学による物体を触った感覚(触感覚)を仮想的に再現できるシステムを紹介している。
これはレーザー変位計により物体の形状を測定し、物体表面に超音波を収束して、力を加えた時の変形量により硬さを推定。さらに、作成したモデルを仮想的な映像として映し出すことで、触った感覚をより忠実に再現させることも可能だというものだ。
この技術が実現すれば、遠隔地にいる家族、恋人とのコミュニケーションも大きく変わるかもしれない。
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5:テレパシーが通じれば、会いに行かなくていい
![04cc19ba60d95e368dd1201c61e16fed-690x440](http://nge.jp/wp-content/uploads/2014/12/04cc19ba60d95e368dd1201c61e16fed-690x440.png)
ずいぶんとSF的だが、過去記事「脳と脳をインターネットで接続しテレパシーをする実験が成功」では、心で思ったことを脳波から検出し、インターネットで送信することで、遠隔地にいる人の脳に付けた電極に微弱電流を送り、なんらかの情報の伝達に成功したと紹介されている。
まだまだ意志の疎通を図れるようなものではないが、こんな技術が発達すれば、遠隔地の親族とも簡単に意志の疎通ができ、会いに行く必要なんてなくなってしまうかもしれない。
様々なイノベーションを紹介したが、帰省はただ「会う」だけでなく、故郷に帰る楽しみもあるだろう。帰る必要があるのなら、やはり自動運転による疲労の軽減や事故の回避がもっとも現実的だといえるのかもしれない。