自動で街のゴミ回収も!Wi-Fiを活用したポルトの都市計画

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2015年01月07日 21:50  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ポルトガルを代表する古都であり、地区全体が世界遺産にも登録されているポルトでは、昨年秋から600台のタクシーやバスなどでWi-Fiサービスが開始された。

公共機関でのWi-Fiサービスは、大都市では既に実施されているところも多いが、この取り組みはただWi-Fiが使えるようになり、「ネットが捗るようになった!」といったものではない。

Wi-Fiを使った大規模なデータ収集

Veniamというベンチャー企業が運用するWi-Fiサービスを利用し、街を移動する車両をネットワーク上でつなぎ合わせ、セルラー回線がなくとも広い範囲からデータを収集し、都市計画に活かそうといったものだ。

例えば、走行中に道路の凹みでバンプした場合、サスペンションセンサーが感知、そのデータが市役所に自動的に伝えられる。また、このサービスが設置された街のゴミ箱においては、いっぱいになった際は自動的に感知し、最適なタイミングで回収に来てくれるといった具合だ。

日本でも東京メトロなどでWi-Fiサービスが開始

日本では昨年12月1日より、都営地下鉄と東京メトロでWi-Fiサービスが開始された。これは2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えたものだ。

正直日本にいては、W-Fiサービスにそこまでありがたみを感じない気もする。スマートフォンがあれば、その回線を利用して大抵のことができてしまうし、PCを使いたいとなれば、テザリングなどを駆使すれば意外と何とかなるからだ。

しかし、一番困るのは日本に訪れた外国人旅行者ではないだろうか? 通常、旅行者は現地でSIMカードを購入し、電話やインターネットを利用する。

だが、日本でSIMカードを購入するには、面倒な手続きが必要であったり、そもそも日本で売られているSIMカードが海外製の携帯端末に使用できないケースもある。

さらには、海外でアクティベーションしたものは、SIM利用にあたり一度初期化する必要があったりと、旅行者にとって日本での“電波獲得”は悩みのタネだった。

そういった点で、この日本でのWi-Fiサービスの取り組みはとても有益だ。しかし、このポルトで行われている取り組みは、Wi-Fiの利用だけでなく、さらにそこから都市計画にまで発展している点で別物な気がする。

2020年の東京オリンピックに向けさらに充実していくと思われるWi-Fiサービスだが、Wi-Fiをユーザーのネット環境のためだけでなく、どう社会に役立てていくかも課題ではないだろうか。

このニュースに関するつぶやき

  • ゴミ収集ってさ夜間〜早朝にした方が効率的だと思うのは俺だけ?別にWi−Fiとかで満杯情報とか送られても繁華街のゴミ出しタイミングなんて大抵、同じだよ 問題はゴミ漁りされないタイミングを作る事
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