フランスのヘルスケア製品メーカーであるWithings社が、1月4日にスマートフォンと連動する腕時計型フィットネス端末『Activite Pop』を発表。米国では149.95ドル(約18,000円)という手頃な小売り希望価格で販売がスタートしている。
『Activite Pop』は水深30メートルまで対応の防水性で、内蔵された各種センサーにより、歩数、ランニング、水泳、睡眠のトラッキングを行える。
活動をトラッキングするスマートウォッチ
『Activite Pop』は一見、シンプルなアナログ時計に見えるデザインだ。
色は今のところShark Grey、Bringht Azure、Wild Sandの3色が用意されているが、近く2色ほどバリエーションが追加される予定もある。ベルトはシリコン製が採用されている。
前述の通り、歩数、ランニング、水泳、睡眠のトラッキングを行える他にも、震動によるサイレントアラーム機能があり、目覚まし時計としても利用できる。
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スマートフォン側に専用の『Health Mate』アプリをインストールすることで、Bluetoothと連動して各種トラッキングデータをアプリ側で解析・保存することもできる。現在はまだiOSのみの対応だが、近日中にAndroidにも対応する予定とのことだ。
また、GPS機能により、時差のある地域に移動すると自動的に現地時間が設定される。
電池には市販のボタン電池が採用されており、寿命は約8ヶ月と長期間であるため、他のスマートウォッチと違い日々の充電を気にせずに使用できることも特徴だ。
スマートウォッチの課題と可能性
今回取り上げた『Activite Pop』は、アクティビティトラッカーと呼ばれる機能を搭載したスマートウォッチと言える。
2014年はGoogleが提供するOS『Android Wear』を搭載したスマートウォッチが発表され、今年2015年にはApple社の『Apple Watch』が発売される予定でもあり、スマートウォッチの普及に拍車がかかってくる。
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しかし、スマートウォッチはまだ始まったばかりであるため、今後改善や改革が期待される分野でもある。
例えば、スマートウォッチは手首に装着するため、操作できるのは片手となる。また、そのサイズが制約となり、小さなディスプレイ上では指による操作内容が限定されている。そのため音声で操作性をカバーする方向にあるが、会議中や人混みなど、いつでも何処でも声を出して話しかけるということは難しい。
また、このサイズによる制約は、インプットだけでなく、アウトプットの手法や情報量についても課題を多く残してしまう。さらに大きな制約は、スマートフォンと連動することが前提の製品としての位置付けにあることだ。
スポーツをするときなど、常にスマートフォンを身に付けているとは限らないため、スマートウォッチ単体で活用できる機能を搭載することも検討されるべきであろう。
これらの課題の多さは、逆の見方をすれば、スマートウォッチがまだまだイノベーションの余地が大きなジャンルであることを示しており、ビジネスチャンスも大きいことを示していると言える。
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今後のスマートウォッチの進化が楽しみでもある。