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子どもの学力、体力向上を目指すカギは「体内時計」にあり―研究会が発足

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2015年01月09日 11:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

親の生活習慣の乱れが、子どものボディクロックの乱れ、学力や体力にも影響?

ボディクロック研究会、記者発表会にて

 ボディクロック(体内時計)という言葉をご存じでしょうか?これは「概日リズム」とも呼ばれるもので、「時計遺伝子」と呼ばれる細胞群がカラダのさまざまな生体リズムを調節しています。

 現代は24時間社会、生活の夜型化により、ボディクロックが乱れやすい環境にあります。ボディクロックの乱れは、睡眠のリズムのみでなく、学力や体力にも影響を与え、生活習慣病などにもつながるといいます。

 そこで、子どもの学力や大人の仕事などのパフォーマンス向上を目的として、一般社団法人ボディクロック研究会(理事長 内村直尚)が、12月24日に設立。それに先立ち、12月19日に記者発表会が開催されました。

適切な睡眠を取ることで、学力の向上に

久留米大学医学部長 神経精神医学講座  主任教授 内村直尚先生

 記者発表会では、同研究会理事長の久留米大学医学部長 神経精神医学講座 主任教授 内村直尚先生が、福岡県立明善高等学校で昼休みに15分の昼寝制度を導入した事例を紹介。これにより、明善高校では大学入試センター試験の平均点が向上して、保健室の利用率も減少したという結果が認められたといいます。

 「午後2〜3時に眠くなるのはボディクロックの自然なリズムですが、夜間の睡眠が足りていない場合は、さらに眠気が強まります。午後3時までに短時間寝ることで眠気が軽減し、集中力や意欲が高まります」(内村先生)

世界的にも有名な「日本の子どもの睡眠時間」

 次いで、同研究会研究会員の、愛媛大学医学部附属病院 睡眠医療センター センター長 岡靖哲先生が「日本の子どもの睡眠事情」について講演しました。3歳以下の子どもの睡眠時間の国際比較(世界17か国を対象)によると、日本は11時間37分で最下位。1位のニュージーランドに比べ約2時間の差があるといいます。  また、テレビゲームや携帯電話の画面など、夜間の光刺激は睡眠リズムが遅れる原因になると指摘。子どもと保護者への睡眠教育の重要性を訴えました。

 同じく研究会員の、有限会社Sleepeace(スリーピース)代表で快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂氏は、親子の寝具選びをテーマに、良質な睡眠のための寝具選びのポイントを解説。「合わない枕は姿勢に悪影響を及ぼします。子どもに大人の枕を与えるのはよくありません。バスタオルの4つ折り、3つ折りなどで代用してもよいでしょう」と語りました。

パフォーマンス向上のためのボディクロックルールとは

 同研究会では、ボディクロックを24時間周期のリズムに合わせることを定期的に意識してもらうため、毎月24日は「ボディクロックの日」と制定。内村氏は、下記5つのルールを再確認してほしいと提唱しています。

【パフォーマンス向上のためのボディクロックルール】 1. 勉強や仕事開始の3時間前に起床して、ボディクロックを朝型に 2. 起床時に朝日を浴びることで、ボディクロックをリセット 3. 朝食を毎日食べることで、ボディクロックをスタート 4. 10分程度の昼寝を午後3時までにとることで、ボディクロックの微調整 5. 平日・休日の起床時間を一定にすることで、ボディクロックのズレ防止

 また今後は、内村先生が開発した、睡眠の質や量に加え、生活習慣によるボディクロックの乱れを診断基準に入れた「3次元睡眠診断(3DSS)」と、山口大学時間学研究所教授 明石真先生による「ヒト概日時計測定法」を組み合わせて、日本人のボディクロックの研究を進め、ウェブサイトや市民公開講座などのイベントを通じてボディクロックに関する正しい知識や情報を発信していきます。

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