大病院にいきなり行くと「特別料金」がかかるかも!?

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2015年01月09日 12:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

 「健康や命のためならお金なんて!」とは思うものの、底なしでお金を使えるというわけにはいきませんね。節約しにくい医療にかかるお金も、仕組みを知れば、正しく使ってお得なこともあります。その1つは医療を受ける「順番」です。

大きな病院への直行は「特別料金」がかかる

 「ちょっと体調が悪い。おかしいな。病院へ行くか・・・。やっぱり病院は専門的なほうがいいからこの辺りで一番大きいQ総合病院に行ってみよう」と思うタイプの方。

 ちょっと待って下さい。近くの診療所(かかりつけ医)でまず診てもらいましょう。いきなり大きな病院に直行してしまうと、診療費が「特別料金」で高くなってしまう事をご存じですか。

「かかりつけ医」から順番に

 日本の保険制度では、どこの病院で治療を受けても良い「フリーアクセス制」が採用されていて、皆さんは近くの診療所でも、離れた総合病院でも、大学病院でもどこでも受診することはできます。でも、今では、医療のより効率に提供するために、大きな病院と診療所の役割を分けて地域で連携することが推奨されています(図1)。

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 ちょっと調子が悪い時は、まず近隣の診療所(かかりつけ医)で診てもらい、より詳しい検査や高い専門性が必要な場合には、大きな病院で診察を受ける、という順番に役割を分けているのです。厚生労働省は、こうした高度な医療を持つ医療機関を「特定機能病院」に指定しています。

 特定機能病院では、かかりつけ医から「この患者さんは、〇〇の状態であり、より専門の診療が必要なので紹介します。」と記された「紹介状」を持っている方の受診を基本としています。そして、多くはじゅうぶんな時間の中で診るために予約制で受け付けています。それでも「紹介状がなくてもいいからすぐ大きな病院で診て欲しい!」と思う患者さんは、別に「特別料金」をいただいて受け入れています。

特別料金は病院で様々

 「特別料金」は、一般の「初診料」に更に追加でお金を払う仕組みになっていて「選定療養費」などの名前で呼ばれています。金額は、医療機関が決めるので様々ですが、数千円かかります。

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 特別料金を支払う覚悟を決めてまで特定機能病院で診て欲しい、と思っても、多くは問診、検査、更に診察と、移動や待ち時間の覚悟をしなければなりません。そうなると、具合が悪いのに、満足どころか診察もお金も納得いかない事態にもなりかねません。せっかくの治療なのですから、まずは、自分の体調について理解してもらえる近くのかかりつけの病院、医師を見つけて、しっかりと自分のことを診てもらうことから始めてみましょう。(畑川郁江)

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