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「夜ぐっすり眠り、朝スッキリと目覚めたい」
これは誰もが願う望みではないだろうか。しかし、私たちの先祖が猛獣や敵国の侵略者から勝ち取った“安眠”を、現代では自らの手でなくしてしまっている。
それは、仕事や将来への不安などからくるストレスもあるが、子供の頃から身についてしまった生活習慣も大きく影響しているそうだ。そんな状況を改善してくれるかもしれない睡眠ガジェットが発表された。
共働き世代と子供の睡眠障害との関係
厚生労働省の発表によると、1980年代以降、就寝時刻が22時以降の子供(1歳6ヶ月〜6歳)は増加傾向にあるのだという。
就寝時刻の遅れの原因は、おもにTVやゲーム、勉強などが挙げられるが、実は「なんとなく起きている」という子供が最も増えているらしい。
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そういった子供には、両親による適切な指導が必要になるのだが、共働きや残業、母子家庭といった理由で、夜に子供と接する機会がほとんどない家庭も多いのである。
あなたに変わって家族の睡眠を見守ってくれる
1月6日〜9日にラスベガスで行われた世界最大の家電見本市『CES2015』で、両親が家族の睡眠を見守るというコンセプトの家庭用デバイス『hugOne』が発表され、注目を集めている。
『minihugs』と呼ばれる子機をそれぞれのベッドに設置し、ハブとなる『hugOne』からスマートフォンアプリにデータを受信するというシンプルなものである。設置方法も簡単で、『minihugs』を頭に近いシーツの裏側に置いておくだけでよい。
![hugone minihugs](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/01/Sevenhugs_minihug-instal-690x460.jpg)
『minihugs』は、ベッドで眠っている人を常にチェックしてくれる。
ベッドに入った時間、眠った時間、寝返りをうった時間、夜中に起きた時間、起床時間といった睡眠に関する様々なデータを計測し、記録・分析が可能。
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また、起きた時間にスマートフォンにアラームが鳴るよう設定したり、サーモス機能でベッドの温度や湿度なども測定できるのだ。
監視というと少し窮屈なイメージだが、子供がベッドに入った時に部屋へ行って一声かけてあげたり、睡眠サイクルを測定し適切な時間に起こしたりすることができれば、生活サイクルの改善に一役買ってくれるだろう。
さらに、睡眠だけでなく、親にとって「異常だ」と判断できるデータ(変な時間の起床、発熱による温度の上昇など)が揃えば、セキュリティとしても期待できるかもしれないし、高齢者介護などにも応用できるのではないだろうか。
今年の3月から販売開始を予定しているそうで、親機『hugOne』は169ドル、子機『Minihugs』は1つ39ドルで最大6つまで増やせるが、国内での発売はまだはっきりしていない。
勤勉な大人たちはもちろんのこと、小・中・高校生の世代であっても日本人は“世界一眠らない”ともいわれている。これは是非、日本での発売も期待したいところだ。
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