ビルが生えてくる!? 「3Dデータ化」で捗る渋谷再開発

1

2015年01月12日 22:00  FUTURUS

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

街の資料館などに訪れると、その街の模型やジオラマが展示してあることがある。こういったものは、街の歴史や状況を説明するために使われていたり、今後の都市計画にも利用されたりしている。

今ではVR(バーチャル・リアリティ)技術の発展により、よりリアルで効率的な都市計画が可能となった。そこで今回は、パナソニック エコソリューションズが取り組んでいる、VR技術を用いた渋谷駅周辺の再開発サポートを紹介する。

VR技術により効率的な設計検証が可能

『環境計画支援VR』とは、3D空間の中で、設計検討、プレゼン、合意形成が可能な環境計画の支援ツールだ。

渋谷駅周辺の再開発プロジェクトを、2006年のスタート当初からサポートしてきたパナソニックは、効率的で確実な設計検証と、地域ステークホルダーとのスムーズな合意形成を目的として、その『環境計画支援VR』を活用している。

また、『渋谷駅前エリアマネジメント協議会』との協働で、未来の渋谷を3D都市データとして再現。未来の渋谷がどのようにでき上がっていくのかを、あらゆる角度から見ることができるのが特徴だ。

img_182solution_main

地形や既存施設により都市計画が難しい渋谷

渋谷はもともと川が流れる谷底に位置し、高低差のある利用しにくい地形となっている。ここにJRや東京メトロなどの6駅8線の鉄道路線が入り乱れ、そして駅利用者が増加するとともに増改築を繰り返した駅施設や商業施設が加わり、現在の渋谷が形作られた。

そういった地形や既存施設を考慮した都市空間の設計は複雑になるため、まさに、パナソニックのVR技術が存分に活かされるというわけだ。

完成した3Dデータをリアルタイムで動作することもでき、立体空間における直感的な設計検証も可能。また、地下動線、災害対策などの複雑な設計もリアルに3D化できる。

他にも、鳥の目線や歩行者目線といった様々な視点や、イベント開催時の集客シミュレーションも可能なのだ。

´Ä¶­·×²è»Ù±çVR

パナソニックは一般にもわかりやすく説明するために、渋谷の未来の姿が体験できるAR(拡張現実)コンテンツも作成している。 さらに、専用アプリ『Shibuya AR』を使うと、実際どうやって街ができあがっていくかを立体的に確認することもできる。ちなみに、現在はAndoroid端末のみの対応となる。

2020年東京オリンピックに向けて、渋谷以外でも各地でインフラを整えようと再開発が進められているが、このVR技術は住みやすいまちづくりに大きく貢献してくれるに違いない。

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定