妊娠期間の歩行数や腰痛症状から分析
産婦人科や不妊治療施設などを運営する医療法人葵鐘会と京都大学によって、妊娠女性の腰痛と運動の関連性について調査が行われました。その結果、妊娠初期に急激に運動量を増やすと、腰痛の悪化を引き起こすことが明らかになりました。
この調査では、対象の妊婦に歩数計を配布し、妊娠期間を通して日常の歩行および腰痛症状について記録してもらいました。すると、妊娠中期にかけて徐々に歩行量を増やした妊婦には腰痛がなく、妊娠初期に歩行量を一気に増加させた妊婦に腰痛が生じたというのです。
妊娠初期は負担の少ない運動を
妊娠中は、妊娠性糖尿病やマタニティーブルーズ(妊娠性うつ)になりやすいため、その予防や改善には適度な運動が必要とされていました。しかし、妊娠中に生じた腰痛は、産後にも影響があり、周産期における妊婦の心身を疲弊させる大きな要因にもなります。また腰痛が原因で、骨盤のゆがみや姿勢の変化が生じることもあります。
からだへの負担が大きくなり始める妊娠初期に運動をする場合は、負担の少ない動作に抑える必要があるといえそうです。目安は、約10分間で1000歩程度とのこと。妊娠前の生活習慣を考慮しながら、適度な運動を行いましょう。(笹田久美子)
外部リンク
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- 医療法人葵鐘会 プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000008038.html
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