日本でもその数を増やしてきているシェアハウス。海外ではメジャーなライフスタイルで、生活コストを抑えられることで特に学生を中心に人気を集めている。しかし、家にあるものをシェアしながら生活するにあたり、その分どうしても時間の管理が難しくなるのではないだろうか。
そんななか、時間管理と短縮をまとめて叶えてくれそうな“シェアできる”洗濯機の製品コンセプトが発表された。
円状の5つのスペースが自動でスイッチ
家電などの“奪い合い”といった問題は、製品の数を増やせばたしかに解決できるが、洗濯機に関しては排水口などの点からも現実的ではない。
そこで発表されたのが『Quinque Washer』。ラテン語の“5”を意味する“Quinque”のプロダクトネーム通り、なんと5人分の洗濯物を分けて洗うことが可能だ。
洗濯槽を5つに区切り、5人分を分けて洗う、ということではない。洗濯槽は中心に1つあり、その周りを5つのスペースに分かれた“洗濯物待機室”が囲うデザインとなっている。
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洗濯が済むと自動的に次のスペースから洗濯物を取り出し、済んだ洗濯物とスイッチしてくれる。5つのスペースが時計回りで順番にローテーションしていくことで、予約システムのような役割を果たしてくれるのだ。
観覧車がデザインソース
見た目はコインランドリーなどにある大型の乾燥機のようだが、デザイナーのKyumin haによると観覧車がデザインソースとなっている。
現時点では壁に取り付ける形のようだが、かなりコンパクトに収まりそうだ。ただ、気になるのは洗濯物の容量だろう。公式に容量が発表されていないので詳細はわからないが、5つのスペースがあることで1つ1つの容量が少ないようにも感じる。
しかし、これまで周りに配慮して“まとめて一気に洗う”としていた洗濯事情が解消されれば、自然とこまめに洗濯するようになるのではないだろうか。
シェアハウスだけでなく、一般的な家庭でも、汚れ物などを分けて洗いたい時などは、スペースを分けて1度に設定できるのでメリットは大いにありそうだ。洗浄力や節水など、洗濯機の機能は進化してきたが、こういった分別機能はこれまでなかった気がする。
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「英語学習のため外国人と一緒に暮らしたい」、「お金の節約に」、「楽しそう」など、シェアハウスブームはまだまだ続くだろう。また、最近では旅行者向けのゲストハウスなども注目を集めており、こういった製品への需要は高まるはずだ。