![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150114_92369_004.jpg)
自動車にはカーナビをはじめ、iOS拡張機能の『Carplay』、Android拡張機能の『Android Auto』など運転をサポートするデバイスやIoT(Internet of Things)がさかんに開発されている。同じように道を走る自転車だって、道案内などをサポートしてくれるデバイスがあってもいいだろう。
とはいえ自転車の場合、クルマと運転姿勢が違うので、視界のなかにディスプレイを設置することがむずかしい。ディスプレイを見るために視線を落とすと前方への注意がそがれて危険だ。また、外界の音が直接聞こえる状況なので、音声による案内も容易ではない。
そこで、ハンドルグリップを活用しようと考えた製品が登場した。
振動で手にインフォメーションを伝える
『smrtGRiPS』というこの製品、クラウドファンディングのサイト『INDIEGOGO』で資金を募集中だ。ディスプレイを設置することなく、より安全に、より楽しく、よりスマートに自転車に乗れるようにするデバイスだという。
![smrtGRIPS01](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/01/smrtGRIPS01.jpg)
iOS、Androidに対応し、ハンドルバーに内蔵する形で装着する。右折するべき場所では右手に、左折するべき場所では左手に振動を与えることで、視覚に頼らず道案内ができるようになる。
|
|
ユーザーは進行方向を見たまま、曲がるべき方向を知ることができるというわけだ。また、進行方向の道路で工事や事故などがあった場合も振動や警告音で知らせてくれる。
大きい駐輪場で、どこに置いたかわからなくなったときは、専用のアプリを使うといい。自転車までの距離を表示できるほか、smrtGRiPSに音を出させることもできるので、置き場所はすぐにわかる。
また、自転車が盗まれたようなケースでは、GPS機能が活躍する。自分の自転車の100m以内に別のsmrtGRiPSユーザーが近づけば、自分の自転車の場所が知らされるシステムになっているのだ。
もうひとつユニークな機能は、仲間や家族などでサイクリングをしている場合、仲間と距離が離れたら警告してくれる機能もある。これによってはぐれてしまうことを防止できる。また、このsmrtGRiPS、1個の重さは92g。防水仕様でバッテリーは3ヵ月もつという。
![smrtGRIPS03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/01/smrtGRIPS03.jpg)
実際のところ、道案内の機能などは使ってみないと有用なものかどうか判断しかねる面もある。
|
|
しかし、ディスプレイを見るのが困難な状況では、グリップをインターフェイスにするというのはひとつの解決策、あるいは解決のためのアイデアかもしれない。タッチパネルのディスプレイは便利だが、それだけがすべてではないのだ。