米カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)の感染症と昆虫の関係を調査し続けてきた研究チームは、今月6日付け発行の『米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)』に、「西アフリカのマリ共和国でどのような殺虫剤にも耐性をみせるハイブリッドなスーパーモスキートが2種類現れた」と発表した。マラリアは人が「マラリア原虫」という寄生虫に感染することで発症するが、それを媒介するのは蚊。有名なハマダラカは殺虫剤および殺虫剤を含ませた特殊な蚊帳による駆除が可能で、WHO(世界保健機関)も世界のマラリアによる死は2000年以降半減していると発表している。だがこのハマダラカも、いずれは殺虫剤への耐性をみせるようになるそうだ。