ティファニーが世界に対して「同性愛結婚」の是否を問う?

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2015年01月15日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ジュエリーブランド『TIFFANY&Co.』が、結婚指輪の広告キャンペーンにゲイカップルを起用し話題となっている。

ファッション誌『ELLE』によると、ティファニー社は「ゲイカップルたちの結婚の道のりは近年、そう遠くないものとなっています。ティファニーの婚約指輪が、カップルたちが創る物語の始まりになると願っています」とコメントしている。

結婚を望むカップルのアイコン的ブランドが、このような先駆的なキャンペーンを行うのは素晴らしいことだと思う。そこで今回は、その同性愛結婚の背景を少々ショッキングな動画とともに紹介する。

我々にとって結婚とは?

たしかにここ数年、欧米各国をはじめ、同性愛者への正式な結婚を認めている地域も増えている。愛の形は様々だが、気持ちは同じなのだ。みな平等に祝福してあげれば良いように感じる。

だが、社会的な意味での結婚というと、そうもいかなくなる。少々ドライな見方をすれば、結婚とは国益や国民を守り発展させるための制度であり、国によって認められ晴れて夫婦となった2人は、様々な援助や税金の免除などが受けられるのである。

成長した男女が家庭を持ち、子を産み育むことが国に明るい将来をもたらすと考えれば、制度を設けしっかりと2人を守っていくのも私たちにとって必要なことだろう。そして万が一、不貞をはたらいてしまった者には慰謝料や親権剥奪など、少々厳しい罰も待っている。

今までこうして、日本に限らず世界の国々は発展を続けてきた。

しかし、同性愛カップルには、このなかの“子を産み育む”ということが難しい。特にゲイカップルには出産が生物学的に不可能な為、正式な結婚(婚姻)を認めるわけにはいかないという強い反対にあってきたのだ。

祝福することはできても、男女によるカップルと等しい権利を与えることに関しては長い間議論が繰り返されてきたのである。

非常に根深い宗教の問題


動画を別画面で再生する

海外では宗教の問題もある。アメリカの同性結婚に反対している団体『Nation for Marriage』のCMだ。アメリカでは州によって同性婚に対する許容度が異なる。動画では自分の仕事(医師)と宗教の間で非常に悩んでいるというコメントや、同性結婚を認めない教会が行政から罰を受けたという日本ではちょっと信じられない話も紹介されているのだ。

また、イタリアのカトリック教会は同性愛を大罪としており、その影響力は大きい。たとえ行政が認めたとしても、そこに住む人々の理解を得るのは並大抵のことではない。

今回のティファニー社が行った広告キャンペーンは、こういった背景を踏まえても大変意義のあることなのかもしれない。なぜならば、日本もまだ国内での同性婚を認めていないからである。

私たちにとって重要なのは、同社のような世界的ジュエリーブランドが積極的に同性愛者を起用したことであり、同性婚の是否を問う議論が今後ますます増えるということだ。

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