筆者はノートPCもiPadもiPhoneも持っているが、そのすべてを一緒に運んだことはまだない。一緒に運ぶ日がいつ来るのかどうかも想像がつかないが、もし必要があるのなら、これほど便利なバッグはないだろう。
先日のアメリカの家電ショー『CES2015』にも出展された『ampl』というメーカーのスマートバッグだ。
デバイスに合わせた収納スペース
このスマートバッグ、中はいくつかのコンパートメントに区切られていて、ノートPC、タブレット端末、スマートフォンに適した収納スペースを持っている。
ノートPCのスペースは形状に合わせて調整することができ、確実にノートPCをホールドする。その一方で、空港の手荷物検査のスペースでも簡単に開けられるようにもなっている。
バッグは充電池を内蔵していて各収納スペースにUSBソケットがあり、スマートフォン、タブレット端末だけでなく、ノートPCまで接続することができる。
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標準のバッテリーでスマートフォンを2、3回充電できる。また、最大で3つまでバッテリーを追加することができ、タブレットやノートPCの充電にも対応する。しかも従来のポータブルバッテリーより充電速度は速いという。
ゴム製のソールが頼もしい
バッグの下は靴底のような頑丈なゴムが支えていて、置いたとき、落としたときにも衝撃を吸収してモバイルデバイスを守る。また、表皮は防水加工されているので、雨にも強い。
そして、バッグはBluetoothでスマートフォンと連携することができる。専用のアプリを使えば、バッグを開くことなくバッグの電池の残量や、充電するデバイスの優先順位を調整することもできる。
また、内蔵したセンサーによって、気温や湿度、気圧などを見ることもできるほか、バッグを置き忘れそうになったら警告してくれる機能もある。
すでにモバイル端末を運ぶためのバッグというのはあるし、モバイル端末を充電するためのポータブルバッテリーも多く存在する。このスマートバッグもひとつひとつの機能を見れば、あまり目新しさは感じない。とはいえ、このスマートバッグほどすべてのモバイル端末に一度に対応し、利便性を追求したアイテムはそうそうないのではないだろうか。
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ただ、スマートフォン、タブレット、ノートPCのすべてを持ち歩くわけでもなければ、もう少し手軽なものでもいいのではないかという気がする。というのは、収納力があって充電機能があって堅牢ならば、とうぜん重くなるからだ。
しかし、背負ったときのフィット性が高ければ絶対的な重量があっても楽に持ち運べるという面もある。また、ビジネスにも日常にも使えそうなスマートな外観は好ましいといえるのではないだろうか。