7割以上が更年期障害の症状改善を実感した「ホルモン補充療法」とは?

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2015年01月19日 13:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

更年期障害の症状を改善するホルモン補充療法

 加齢とともに卵巣機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することで起こる更年期障害。その症状は、肩こり、疲れやすい、ほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、頭痛やイライラなど、実にさまざまです。

 こうした症状を改善する治療法の1つにホルモン補充療法(HRT)があります。このHRTが更年期障害の症状に悩む患者さんの「特につらい症状」の改善に大きく関わり、症状だけでなくQOLも大きく回復させていることが、QLifeが行った更年期障害におけるHRTに関する大規模調査からわかりました。

 この調査の対象となったのは、現在HRTを受けている、受けたことがある40〜50代の女性500名。インターネット調査で行われました。

7割以上がHRTで症状が「改善した」と回答

 HRTを受ける前に患者さんが抱えていた特につらい症状は、「急に顔がほてる」「汗をかきやすい」「疲れやすい」で、1人あたり平均5.4個の症状に悩んでいました。また、症状を自覚してから医療機関を受診するまでにかかった期間は「1か月〜3か月程度」が19.0%ともっとも多かった一方で、約半数は受診までに4か月以上かかっていました。

 気になるHRTの効果ですが、HRTを受けて、70%以上が「まったく支障がない」「あまり支障がない」状態まで症状が改善。HRTの満足度は6割近くが「満足」「やや満足」と回答しました。HRTを受けて、特に改善した症状は「急に顔がほてる」「汗をかきやすい」「頭痛、めまい、吐き気がよくある」の3症状。これらは、患者さんが悩む「特につらい症状」のベスト3と一致していました。

 また、4人に3人が医師からの勧めでHRTを始めていましたが、約半数が治療するまでHRTについて知らなかったことから、満足度の高い更年期障害の治療を行うには、医師と患者さんの「何でも話せる環境づくり」が重要だと思われます。

女性は婦人科のかかりつけ医を

 今回の調査を監修したさがらレディスクリニック院長 相良洋子先生は、

『更年期障害は生命にかかわる病気ではないから』などと言われ、かえって症状が悪化してしまったり、いくつもの病院を転々とする患者さんもいらっしゃるのですが、最近は理解のある医師も増えています。更年期障害に詳しい医師をインターネットで検索することができますので、近くのクリニックや病院を探してみると良いと思います。また、更年期に限らず、様々な年代で出てくる身体の不調を相談する場所として、女性は婦人科のかかりつけ医を持っておくのがいいでしょう。辛い症状が現れたらひとりで悩まず、医療機関を受診してみてください。

 とコメントしました。(QLife編集部)

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