3Dプリントで作ったクルマが発売!? EVでしかも時速80km出るらしい

18

2015年01月20日 19:40  FUTURUS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

米デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーに、以前FUTURUSでもご紹介した3Dプリント自動車が実車化されて登場、大きな注目を集めている。

命名された車名『ストラティ(Strati)』はイタリア語でレイヤー(積層)を意味しており、ショー会場では実際にこのクルマの車体製作過程や走行する様子が披露された。

世界初の画期的な試み

製作したのは米ベンチャー企業のローカル・モーターズで、同社によれば『ストラティ』は世界で初めて3Dプリンターで製作されたクルマで、現状では車体の成型に44時間かかるが、最終的には12時間程度にまで削減する予定という。


動画を別画面で再生する

同車は2人乗りのEVで、車体は同社が『マイクロファクトリー』と呼ぶ小工場で大型の3Dプリンターにより炭素繊維を配合したABS樹脂材料を積層して作られる。

ちなみに駆動用バッテリーとサスペンションについてはルノー社から調達したそうで、最高速度は約80km/h、3.5時間の充電で航続距離は約100km。


動画を別画面で再生する

年内の発売を目指す

『マイクロファクトリー』は現在カリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州に存在しており、今後さらにテネシー州とワシントンDC郊外にを建設予定で、今年中に建設を開始する計画。

米国での販売予定価格は18,000〜30,000ドルで、年内の発売を予定している模様。

STRATI

量産車メーカーでも、試作数の削減など開発の効率化を目的に3Dプリンターを活用し、CADの3Dデーターを元に直接試作品を製作する事も少なくないが、さすがに同社のように市販車をいきなり大型3Dプリンターで製作するといった大胆な取組みは行われていない。

3Dプリンターの良さは積層式の成型機なので、中空製品でも簡単に作れてしまうところ。例えば鈴のような球体の中に玉が入った状態で成型が可能だ。

また『ストラティ』では積層成型時の等高線のような縞模様をあえて残しているようだが、勿論滑らかな表面に加工することもできる。

生産性向上のための手段になるか

最近は『BMW i3』のように軽量化目的で炭素繊維複合材をボディの骨格に使用するケースが増えつつあるが、今後こうした素材を生産の効率化目的で、直接大型3Dプリンターで成型するケースも出てくるかもしれない。

このニュースに関するつぶやき

  • でもポルシェ欲しい
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(12件)

ランキングトレンド

前日のランキングへ

ニュース設定