大阪の高校に実在する、メチャクチャ行動力のある「帰宅部」とは

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2015年01月23日 10:21  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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「帰宅部」とは、どの部にも所属せず、放課後はすぐに帰宅する生徒たちを指す言葉。 実際に「部」が存在するわけではない−−と思いきや、本当に「帰宅部」が存在する高校があった! ■帰宅部=企画部として、学校を盛り上げる 帰宅部が実在するのは大阪府立金岡高校。校長で放送作家の和栗隆史先生の発案により、2014年9月に帰宅部が発足した。 入部キャンペーンとして校長先生は、自身の名前にちなんで入部希望者全員に「和栗クリームパン」をプレゼント。パン目当てで(!?)入部希望者が殺到し、今や部員数は260人超。全校生徒のおよそ4人に1人は帰宅部だ(兼部含む)。 同校の帰宅部は、正確には「帰宅部(企画部)」。自分たちで考えた企画を自ら実践する、というのが同部の趣旨なのだ。校長室前のホワイトボードには、部員の生徒がやりたい企画やアイデアを記入。それを見たほかの生徒や校長先生とともに企画を発展させ、プロジェクトを組んで実際に形にしていく。 9月の発足から4カ月。これまでに帰宅部はさまざまな企画を実践してきた。 例えば、10月には、府大会で勝ち進むサッカー部の応援バスツアーを企画。後援会のサポートによりバスを用意し、数十人が応援に駆け付けた。バス会社に「帰宅部」は冗談かと思われ、バス前面のプレートは最初「応援部」と掲示されていたという。 また、ハロウィンには、飾りつけられた帰宅部ホワイトボードの前でお菓子を配布。お菓子を取った生徒にTwitterで帰宅部の宣伝をしてもらい、存在感をアピールした。 2学期最後の登校日となったクリスマスイブには、終業式後にダンス部女子とともに、帰宅部男子生徒10人によるダンスイベントが行われた。事前に帰宅部10人はプロのマイケルダンスパフォーマーMasakiさんに4回指導を受け、見事なマイケル・ジャクソンのダンスを披露した。 ■帰宅部に入って「心の中が明るくなった」 このように帰宅部は、学校生活をより楽しいものに変化させている。クリスマスイベントでは裏方として準備に走り、当日の司会を担当した帰宅部3年の松田康司くんも、帰宅部によって学校生活が一変した一人。 帰宅部入部の前まで、松田くんは科学研究部に所属。ロボットや鉄道模型など部員それぞれが好きに活動できる部活動の場が、松田くんにとっては学校での「居場所」だった。3年秋に部活動を引退し、「これからどうしよう」と思っていた時に出合ったのが、帰宅部だ。 「話を聞いて、『おもしろそう!』とすぐ入部を決めました。自分たちで考えたことを、これまであまり話さなかった人たちとも力を合わせ、実際に形にしていく。それはすごくワクワクすることなんですね。帰宅部に入って、心の中が明るくなりました」(松田くん) 松田くんは春から大学に進学する。 「帰宅部で活動して、自分はイベントの裏方が向いていると気づきました。大学では学園祭実行委員になって、学園祭を盛り上げたいです」(松田くん) 全国の帰宅部のみんなも、負けずに何かに挑戦してみては?

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  • : 堺市北区の研究をする部かと思ったら企画の部でしたか。
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