空気を叩く「エアドラム」がバンドのドラマー不足を解消するかも

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2015年01月28日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

アマチュアバンドを組もうと思ったときに、もっとも人手不足なのがドラムのパートだとよくいわれる。

その原因は想像しやすい。ドラムセットは、たとえ電子ドラムであっても他の楽器より明らかに場所をとるし、持ち運びも大変だ。ましてやホンモノは消音もしにくいので、近隣への迷惑にもなりやすい。とにかく練習しにくい楽器なのだ。

しかしそんなバンド事情を大きく変えるかもしれないアイテムがある。バーチャルでドラムセットを叩ける『Aerodrums』だ。

“エアドラム”、ようするにドラムを叩いているふりをするだけで、その動きに応じた音が出てくれるのである。

スティックと足の動きを検知する

『Aerodrums』には反射材がついたスティック2本、さらに三角形の足用反射材、そしてUSB電源で光るランプが含まれている。

そのランプでドラマー自身に光を当て、反射光をカメラがとらえてスティックと足の動きを検知し、仮想現実上でドラムを演奏するというわけだ。なお、まぶしさを防ぐためのサングラスもセットに含まれている。

Aerodrums03

なお、あわせてWindows Vista、7、8あるいはMac OSX 10.6以降を搭載したPC、プレイステーション3用Eyeカメラ、そして専用ソフト(インターネットでダウンロード)が必要になる。音はスピーカーから出ることになるが、ヘッドホンで聴くこともできるので、近隣や家族の迷惑にはならない。

もちろん、これだけでドラムの練習が十分まかなえるなどというつもりはない。感触はないわけだし、音の出方だってホンモノのようにはいかないはずだ。最終的にはホンモノのドラムを叩かないとうまくはならないだろう。

しかし、なんの器具も使わないただのエアドラムでは、音のフィードバックができない。それにくらべれば、同じ“叩いているフリ”でも、よっぽど上達するのではないだろうか。

そしてこのセット、本体は199ドルで購入できるのだ。その他にプレイステーション用カメラなども必要だが、たいした値段ではない。これなら気軽に始めることができる。バンドのドラマー不足も解消されるかもしれない。


動画を別画面で再生する

この『Aerodrums』は人の動きを検知するモーションキャプチャーの技術を使っている。ドラムの場合、スティックの先端の動きと足の動きだけでいちおう演奏を再現できるので、モーションキャプチャーもやりやすいのだろう。今後スポーツや遊びをモーションキャプチャーを活用して練習できるアプリケーションは増えていくかもしれない。

バーチャルな世界というと味気ない気もするが、なかなか手が出せなかったもの、練習しにくかったものがより身近になるのは歓迎していいのではないだろうか。

このニュースに関するつぶやき

  • 空振りして、音が出る感じなのか?これじや強弱っけにくいし、やりにくいのでは?
    • イイネ!7
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